出版社内容情報
三領域の連携から問題行動を理解・解決する。
内容説明
いじめ・虐待・不登校・非行…子どもに表れるさまざまな「問題」、それは子どもたちのSOSのサインです。そうした「問題」に悩んでいる人々に、小学校から中学校期への発達をたどり、それぞれの時期に特徴的な事例を取り上げながら対応のポイントをしめします。子ども一人ひとりに最善の支援をするためには、学校と家庭や援助機関が連携し、さらに協働しつづけるほかありません。子どもたちの発達の視点をふまえて、さらに心理臨床の視点・学校ソーシャルワークの視点と結びついたよりよい援助のありかたを探ります。
目次
序章 子どもの発達を援助・支援するために
第1章 学校生活の始まり(小学校低学年)
第2章 仲間集団の中で(小学校中学年から高学年)
第3章 大人を見る目、自分を見る目(小学校高学年)
第4章 子どもから大人へ(中学生)
第5章 子どもの幸せのための大人たちの協働
著者等紹介
古橋啓介[フルハシケイスケ]
福岡県立大学教授。九州大学大学院教育心理学専攻博士後期課程単位取得後退学。教育学博士、臨床心理士
門田光司[カドタコウジ]
福岡県立大学教授。大阪教育大学大学院障害児教育修了、同志社大学大学院社会福祉学博士後期課程中退。教育学修士、社会福祉学博士、臨床心理士
岩橋宗哉[イワハシムネヤ]
福岡県立大学助教授。九州大学大学院教育心理学専攻博士後期課程単位取得後退学。教育学修士、臨床心理士、精神保健福祉士
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感想・レビュー
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ゆう。
22
2004年初版。子どもの発達年齢に応じたカウンセリングと学校ソーシャルワークの可能性について考察した内容です。主には題名に発達臨床とあるようにカウンセリング手法について事例をもとに考察されています。発売された年からも、まだ学校ソーシャルワークは一般的ではなく、そうしたなかで題名につけて一章をさくというのは著者たちの問題意識をみることができます。ソーシャルワークについては「連携」ではなく「協働」とての関係機関のあり方が問題提起されています。しかし「協働」の中身が踏み込めているとは言えず少し残念でした。2017/06/14