出版社内容情報
今日最も普遍的理念の欺瞞を暴き再定義する。
内容説明
「自由」と「民主主義」は、今日の人間を捉えている最も強力で、最も根元的で、最も普遍的な理念である。ほとんど全ての人々が、たえず至るところでいっそう多くの「自由」と「民主主義」を要求している。本書は、今日流布されているこれらの理念の欺瞞性を暴くとともに、その吟味と再定義を試みる。
目次
第1部 自由を超えて(人間は自由であるというのはほんとうか;「自由」はどのようにして誕生し、変容したのか;自由は解体の原理であって、創出の原理ではない;「自由」を超えて、「自律」を目指す;子供は自由に育て上げられるべきであるか)
第2部 民主主義を超えて(「民主政治」は現在実験中である;民主政治の実現はなぜ困難なのか;議会制民主政治は「賢人政治」である;民主主義の平等の原則は下降化作用を持つ;マス・メディアは民主主義の下降化作用を促進する;賢人政治的要素を強化する)
著者等紹介
木崎喜代治[キサキキヨジ]
1935年生まれる。1970年京都大学大学院経済学研究科博士課程中退。専修大学助教授、京都大学教授を経て、1995年退職、京都大学名誉教授
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