Minerva歴史叢書クロニカ
エカテリーナの夢 ソフィアの旅―帝制期ロシア女子教育の社会史

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  • サイズ B6判/ページ数 369,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623039524
  • NDC分類 372.38
  • Cコード C3322

内容説明

18世紀半ば、啓蒙主義の影響下に新たな家族像の創出を夢見た女帝エカテリーナの時代に端を発した帝制期ロシアの女子教育。19世紀前半までに貴族特権として拡大を遂げたこの試みは、世紀中葉の農奴解放の時代=“大改革の時代”に大きな転換点を迎えた。これ以降、近代世界最初の女性大学教授として知られる数学者ソフィア・コヴァレフスカヤをはじめいくたの女性たちの苦難の旅と、それを支援して専制的な帝制国家ともわたりあう社会の動向に力を得ながら、ロシアの女性たちの教育の場は他に例を見ない前進を遂げ、帝制末期には世界に冠たる巨大な女子教育システムにまで到達した。本書は、そうした歩みを、女性専門職者の世界にまで視野を広げて教育社会史的手法を用いて描く試みである。

目次

帝制期ロシア女子教育の社会史―対象と視点
第1部 教育の身分制原理と女子教育(女学院と貴族子女教育;聖職者の娘の学校―二つのロシア正教女子宗教学校)
第2部 社会変動と女子中等・高等教育(大改革の時代と女子ギムナジアの成立―マリア皇后庁女子ギムナジア;国民教育省管下女子ギムナジアの成立と発展;女子高等教育と女性専門職者への道)

著者等紹介

橋本伸也[ハシモトノブヤ]
1959年京都市生まれ。1988年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学。現在、広島大学大学院教育学研究科助教授
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感想・レビュー

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Mana

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ロシア帝国における女子教育の歴史。タイトルの2人はエカテリーナ2世とソフィア=コヴァレフスカヤ。でも別にこの2人を中心に話を進めてるわけではない。特にソフィアのほうはちょっと名前が出てくるだけ。別のタイトルでも良かった気がする。最初の女学校をつくったのがエカテリーナ2世だったのは得心がいく。でもせっかくの学校が差別的だったり自堕落に成り下がってしまったのは残念。最後の大学進学。高等教育の問題はロシア一国にとどまる問題ではなく意義を感じる。2011/05/06

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