出版社内容情報
建立に使われたものさしで移築説を実証する。
内容説明
法隆寺の再建は新築か移築かの論争が展開されている。本書は建立に使われた「ものさし」で新説を展開する。法隆寺は中国南朝尺で寸法が合う。日出処天子の太宰府は、もと南朝の都督府で倭国の首府、その遺構も南朝尺だ。遣隋史のころ筑紫で落成し、大和へ移築された法隆寺は、隠された王朝交代を測る「ものさし」でもある。
目次
序 日本書紀が記さなかった法隆寺の世紀
第1章 法隆寺の「ものさし」―南朝尺のモジュール「材と分」
第2章 法隆寺移築説への拒絶反応―日本建築学会論文集
第3章 五重塔の仏舎利上にあった空洞
第4章 日本一の法隆寺(X寺)を記さない日本書紀
第5章 この国のかたちと政権交代―東アジアのなかの日本
第6章 隋書にある阿輩〓弥など倭語(チクシコトバ)の読みについて
終章 日本という国号の成立
著者等紹介
川端俊一郎[カワバタシュンイチロウ]
昭和14年(1939年)北海道札幌市生まれ。昭和37年北海道大学農学部農業経済学科卒業、昭和39年農学修士、昭和42年大学院中退。平成2年仏教大学仏教学科中退。現在、北海学園大学経営学部教授、北東アジア研究交流センター(HINAS)副長。学校法人北海学園理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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