内容説明
明治から平成までの女性文学の軌跡と真価を、新視点から明らかにする。小説・短歌・俳句・詩・評論・戯曲・翻訳の全ジャンルを網羅し、女性文学の豊穣な全容を解明した一冊。
目次
第1章 明治初年代から二〇年代までの女性文学
第2章 明治三〇年代から大正初頭までの女性文学
第3章 大正初頭から末期までの女性文学
第4章 昭和初年代から敗戦までの女性文学
第5章 昭和二〇年代から四〇年代までの女性文学
第6章 昭和五〇年代から現在までの女性文学
著者等紹介
岩淵宏子[イワブチヒロコ]
日本女子大学教授
北田幸恵[キタダサチエ]
城西国際大学教授
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
4
東洋のフォーセット夫人岸田俊子さん(34頁)。現代研究者は上野千鶴子先生、田嶋陽子先生を真っ先に想起するが、史的にはどうか知らないことば多い。樋口一葉、与謝野晶子、野上弥生子、平塚らいてう、林芙美子等は知っていたが、他は殆ど知らなかった。1951年当時は離婚はスキャンダルだった時代に中条ふみ子さんは不幸な人生にて31歳で没した(273頁)。乳がんで双方とも侵されてしまったのである。結婚「制度」への反発や疑問は現代も続く女性蔑視のしくみに思える。イエ、土地に縛られる嫁のイメージで自由を渇望するのは止む無し。2013/04/15
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- 和書
- 夢をかなえるゾウ 〈1〉