出版社内容情報
【内容】
国民的自己理解をめぐる論議――
「過去の克服」と「西側結合」を二本柱とする戦後ドイツの政治文化。従来これらへの批判的論議は反動思想と歪曲されてきたが、実際にはドイツ再統一及び国民意識回復に際して不可欠な政治的意義を有することを解明。
【目次】
まえがき
序 自己肯定と自己否定に揺れる
ドイツ国民意識
――ドイツにおけるエルンスト・ユンガー受容の現在
一 西側との距離――国民的自立の模索
1 八九年世代による西側結合の批判
2 ドイツ版ゴーリズムの提唱
――アルミン・モーラーの政治評論
二 過去の克服に対する審美的批判
3 文学論的背景
――審美派による「信条美学」の批判
4 「歴史」喪失の苦痛
――マルティン・ヴァルザー
5 国民概念の文明論的根拠づけ
――カール・ハインツ・ボーラー
6 「右翼のファンタジー」への訴え
――ボート・シュトラウス
補 戦争体験、世代意識、文化革新
――ドイツ前線世代についての一考察
註/あとがき/初出一覧/人名・事項索引
内容説明
「過去の克服」と「西側結合」を二本柱とする戦後ドイツの政治文化。従来これらへの批判的論議は反動思想と歪曲されてきたが、実際にはドイツ再統一及び国民意識回復に際して不可欠な政治的意義を有することを解明。
目次
自己肯定と自己否定に揺れるドイツ国民意識―ドイツにおけるエルンスト・ユンガー受容の現在
第1部 西側との距離―国民的自立の模索(八九年世代による西側結合の批判;ドイツ版ゴーリズムの提唱―アルミン・モーラーの政治評論)
第2部 過去の克服に対する審美的批判(文学論的背景―審美派による「信条美学」の批判;「歴史」喪失の苦痛―マルティン・ヴァルザー;国民概念の文明論的根拠づけ―カール・ハインツ・ボーラー;「右翼のファンタジー」への訴え―ボート・シュトラウス)
戦争体験、世代意識、文化革新―ドイツ前線世代についての一考察
著者等紹介
川合全弘[カワイマサヒロ]
1953年生まれ。1976年京都大学法学部卒業。1981年京都大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。京都産業大学法学部講師、同助教授などを経て、現在、京都産業大学法学部教授(ドイツ政治思想史専攻)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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