出版社内容情報
【内容】
日本では現在、音楽療法とよばれる活動が多種多様なかたちでおこなわれています。本書では、ミュージックセラピィ(音楽療法)を準医療領域のひとつとして確立することをめざし、対象者の理解から理論と技法まで、実際のケース場面にふれながら具体的にわかりやすく解説しています。音楽療法のテキスト・入門書として必携の書!
【目次】
はじめに
1 ミュージックセラピィの誕生と発展
1 ミュージックセラピィのめばえ/2 英国におけるミュー
ジックセラピィの発展/3 ミュージックセラピィの理論
的基盤の変遷
2 ミュージックセラピィの図式
1 「心身のケア」と「音楽的対話」/2 心身のケアと
してのミュージックセラピィ/3 ミュージックセラピィ
における音楽的対話/4 心身のケアと音楽的対話の合流
3 心身のケアとミュージックセラピィ1:
リハビリテーション
1 ミュージックセラピィの、リハビリテーション領域への参
入/2 精神科領域におけるリハビリテーションとミュー
ジックセラピィ/3 グループ形態によるミュージックセ
ラピィ
4 心身のケアとミュージックセラピィ2:
発達の援助
1 発達期を支えるミュージックセラピィ/2 発達アセ
スメントとミュージックセラピィ/3 子どもの成長にみ
る音楽的表現
5 音楽的対話1:構造的な即興音楽の創造
1 即興演奏におけるパートナーシップ/2 音楽の要素
と人間の内的状態/3 構造的な即興音楽の実際 その1
:オルフの音楽を道しるべとして/4 構造的な即興音楽
の実際 その2:音楽の要素を重視する即興演奏
6 音楽的対話2:自由な即興音楽の創造
1 スターンの理論とミュージックセラピィ/2 自由な
即興音楽の実際
7 音楽的空間のひろがり:ウィニコットの理論を
とおして見るミュージックセラピィ
1 ウィニコットの理論の概観/2 ウィニコット理論の
ミュージックセラピィへの適用/3 ミュージックセラピィに
おける「セラピストのあり方」/4 セラピィ音楽の芸術性
参考文献/おわりに/索引
目次
ミュージックセラピィの誕生と発展
ミュージックセラピィの図式
心身のケアとミュージックセラピィ(リハビリテーション;発達の援助)
音楽的対話(構造的な即興音楽の創造;自由な即興音楽の創造)
音楽的空間のひろがり:ウィニコットの理論をとおして見るミュージックセラピィ
著者等紹介
稲田雅美[イナダマサミ]
同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業。関西学院大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。ギルドホール音楽演劇大学音楽療法専修課程修了。英国公認音楽療法士。現在、同志社女子大学学芸学部音楽学科助教授
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