出版社内容情報
【内容】
「社会福祉」は大切なものを置き忘れていないだろうか。
「人間を中心とした福祉」を思想の源流、実践の場から提起する。
近年、人間を主人公に据え、「一人ひとりの人間」中心の、「いのち」「くらし」「幸せ」を追求し支援する「人間福祉」という概念が広く用いられるようになってきた。しかし「人間福祉」の概念は、産声をあげてまもなく、その理論的体系化はまだなされていないといえよう。
本書は、この「人間福祉」の思想的基盤を明らかにし、人間福祉の視点を中心に据えた方法と実践を提示することを目的としている。
誰もが利用者となりうる新しい福祉の時代を迎えたいま、「人間として」大切なもの、置き忘れてはならないものを問いかける。
【目次】
序 「人間福祉」の思想と実践…………………山辺朗子
1 人間福祉の思想と体系
1 人間福祉の思想―これからの福祉に向けて…住谷 磬
2 社会福祉の新潮流と人間福祉……………田中愽一
3 人間福祉の源流―石井十次、留岡幸助、山室軍平を
中心にして……………………………………室田保夫
4 人間福祉の展開にみる支援と援助
―日本におけるD.デッソー理論の探究………福山和女
5 人間福祉の体系―体系化の諸要件…………住谷 磬
2 人間福祉の方法
6 ソーシャルワークと人間福祉―人間を中心とした
ソーシャルワークの展開………………………山辺朗子
7 ケアと人間福祉―介護保障をめぐる
アカウンタビリティの課題……………………岡田忠克
8 社会福祉施設支援と人間福祉
―福祉と芸術の相互連関……………………原 慶子
9 福祉サービスと人間福祉
―ホームヘルプサービスを中心として………宮路 博
3 人間福祉の実践
10 高齢者と人間福祉
―市民参加により対象者から主権者へ……大塩まゆみ
11 「児童福祉」から「子ども家庭福祉」への転換
―その可能性と課題…………………………山田 容
12 障害者福祉分野における人間福祉的思考の重要性
―障害をもつ人たちが人間的幸福を知り、求めるには
………………………………………………谷口明広
13 ジェンダーと人間福祉―ドメスティック・
バイオレンス被害者へのサポート…………井上摩耶子
内容説明
近年、人間を主人公に据え、「一人ひとりの人間」中心の、「いのち」「くらし」「幸せ」を追求し支援する「人間福祉」という概念が広く用いられるようになってきた。しかし「人間福祉」の概念は、産声をあげてまもなく、その理論的体系化はまだなされていないといえよう。本書はこの「人間福祉」の思想的基盤を明らかにし、人間福祉の視点を中心に据えた方法と実践を提示することを目的としている。誰もが利用者となりうる新しい福祉の時代を迎えたいま、「人間として」大切なもの、置き忘れてはならないものを問いかける。
目次
「人間福祉」の思想と実践
第1編 人間福祉の思想と体系(人間福祉の思想―これからの福祉に向けて;社会福祉の新潮流と人間福祉;人間福祉の源流―石井十次、留岡幸助、山室軍平を中心にして ほか)
第2編 人間福祉の方法(ソーシャルワークと人間福祉―人間を中心としたソーシャルワークの展開;ケアと人間福祉―介護保障をめぐるアカウンタビリティの課題;社会福祉施設支援と人間福祉―福祉と芸術の相互連関 ほか)
第3編 人間福祉の実践(高齢者と人間福祉―市民参加により対象者から主権者へ;「児童福祉」から「子ども家庭福祉」への転換―その可能性と課題;障害者福祉分野における人間福祉的思考の重要性―障害をもつ人たちが人間的幸福を知り、求めるには ほか)
著者等紹介
住谷磬[スミヤケイ]
1926年生まれ。同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。同志社大学教授、滋賀文化短期大学学長などを歴任。現在、同志社大学名誉教授。社会福祉法人白川学園理事、愛友保育園理事、京都社会事業財団理事、京都いのちの電話評議員、京都市明るい選挙推進協議会顧問
田中博一[タナカヒロカズ]
1945年生まれ。同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻修士課程修了。現在、滋賀文化短期大学学長
山辺朗子[ヤマベサエコ]
1954年生まれ。同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻博士後期課程満期退学。公私相談機関ソーシャルワーカー、華頂短期大学助教授等を経て、現在、龍谷大学社会学部臨床福祉学科助教授
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ゆう。