拡散diffusion―アイデンティティをめぐり、僕たちは今

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623036608
  • NDC分類 371.47
  • Cコード C3011

出版社内容情報

【内容】
自意識の過剰、集中することの困難、絶望感、選択・決断における葛藤、異性との愛・孤立、家族・集団への帰属・嫌悪など。
学生のゆれうごくこころ模様を克明に描き、さまざまなこころみの果てにたどりつく「自分らしい生き方」とは……

【目次】
序 章 アイデンティティへの問い
 1 拡散
 2 エリクソンとの出会い
 3 「アイデンティティ」への問い
 4 「語り合い」法
 5 卒業研究での失敗――「語り合い」の方法論
 6 本書について
第1章 混乱の諸様相
 1 須賀
 2 坂口
 3 間宮
 4 「どこでもないような場所」で
 5 「自分」の喪失
 6 〈居住自己〉
 7 〈投げ出し―投げ出され〉体験
 8 本書の目指すところ――従来のアイデンティティ論との相違点
第2章 根深い苦しみとともに
 1 批判的傾向
 2 完全主義的傾向と時間感覚の拡散
 3 優越感と劣等感
 4 異性の問題
 5 〈他の場〉――概念の輪郭
 6〈他の場〉の〈否認〉と、究極の〈何か〉
第3章 苦しみの通り抜け方
 1 変わったもの、変わらないもの
 2 目標はいかにして成立したのか?
 3 「親そのまんま」を脱するために
 4 「親」との和解
 5 他者たちとともに
 6 異性という他者について
 7 〈他の場〉の〈再認〉
第4章 須賀がたどりついた不思議な地平
 1 「アイデンティティ」の兆し
 2 観念的世界の格闘とは別次元で
 3 須賀の変容
 4簡単な「彼女」
 5 呪縛から解放されて
 6 「アイデンティティ」なのか?
終 章 総合考察
 1 「アイデンティティ拡散」に陥らない青年について
 2 「量」という考え方について
 3 本書で目指されたものと「自我」概念
 4 〈主体〉という概念
 5 他者関係とアイデンティティ
 6 本書を超えたアイデンティティへの問い
 7「語り合い」法
注/文献
あとがき

内容説明

自意識の過剰、集中することの困難、絶望感、選択・決断における葛藤、異性との愛・孤立、家族・集団への帰属・嫌悪など。学生のゆれうごくこころ模様を克明に描き、さまざまなこころみの果てにたどりつく「自分らしい生き方」とは…京大生が「語り合う」同時代。

目次

序章 「アイデンティティ」への問い
第1章 混乱の諸様相
第2章 根深い苦しみとともに
第3章 苦しみの通り抜け方
第4章 須賀がたどりついた不思議な地平
終章 総合考察

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

2
ユニークで面白い論考。ところどころ未熟さも目立つけど。本の名前を『』に入れるくらいはしてくれよ笑2013/09/30

HolySen

0
著者が提唱する「語り合い」法を通じて、青年の「アイデンティティ拡散」と「アイデンティティ達成」を描き出し、アイデンティティとは何かを考えている。大きいフォントの部分は読み物として普通に面白いし、丁度大学生に共通するであろう語りが見られるので、大学生(あるいは、エリクソンのライフサイクル論で言う「青年期」)が読むのはオススメだと思う。理論の部分は小さいフォントで書かれており、自己を映す<他の場>の<否認>と<再認>とのせめぎあいによって、アイデンティティの拡散・達成がなされるなどの説明。2012/02/13

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