出版社内容情報
【内容】
われわれは、袋小路に突き当たった人間中心主義の文明、――〈欲望文明〉の拡大を自己統制すべきではないだろうか。近代を超える新しい理念を探求し、美意識と道徳的感覚をとり戻す方途を探る。
【目次】
1 二十一世紀はどこへ行くか
文明の曲がり角
二十世紀に学ぶもの
文明と文化
「欲望民主主義」が国を滅ぼす
オウム事件と宗教の真贋論
論語を見直し再解釈の必要
ヒューマニズムの危機
2 日本および日本人
日本人のアイデンティティとは
自由と平和
子どもは国の宝
死刑制度をどうみるか
首相公選論
岸元総理十三回忌に寄せて
西村発言をめぐる狂騒曲
小渕元総理を偲んで
中絶問題と道徳論議
靖国首相公式参拝をめぐって
靖国問題再論/日本外交の自主性とは
『武士道』と“真の国際人”
3 教育改革の方向
哲学に基づいたバランスよい教育を
しつけ三原則について
なぜ教育基本法の改正が必要なのか
教育基本法の根源的見直しを
情緒的知性の大切さ
広義の宗教的情操は道徳の支柱
情操の涵養と学校教育
教科書検定制度は廃止したほうがいい
大衆化時代の大学を考える
ある革命家の手記について
4 世界の中の日本
日米関係史を心理解剖する
とめどないインフレの悪夢
ギリシャ民主主義の没落ととめどないインフレ
「二十世紀最大のドラマ」の仕掛人
オランダ政府の不法な要求
日中友好の再構築を
スウェーデンとアーミッシ村
中国の静かな革命“脱共産化”の行方
ロシヤ史に宿る“重力の精”
“平和憲法”いらい偽善と欺瞞横溢
朝鮮半島和解がもたらすもの
北方領土問題の解決は国際司法裁判所で
二十一世紀型テロリズムと戦争
5 二十一世紀を担う青年に訴える
平成六~十三年度入学式・学長式辞
第一、二回卒業式・学長式辞
第三、四回卒業式および第一、二回大学院研究科学位記授与式・学長式辞
あとがき/著作目録
内容説明
21世紀をいかに生きていくべきか。われわれは、袋小路に突き当たった人間中心主義の文明、―“欲望文明”の拡大を自己統御すべきではないだろうか。近代を超える新しい理念を探求し、美意識と道徳的感覚をとり戻す方途を探る。
目次
1 二十一世紀はどこへ行くか(文明の曲がり角;二十世紀に学ぶもの ほか)
2 日本および日本人(日本人のアイデンティティとは;自由と平和 ほか)
3 教育改革の方向(哲学に基づいたバランスよい教育を;しつけ三原則について ほか)
4 世界の中の日本(日米関係史を心理解剖する;とめどないインフレの悪夢 ほか)
5 二十一世紀を担う青年に訴える(平成六年度入学式・学長式辞;平成七年度入学式・学長式辞 ほか)
著者等紹介
勝田吉太郎[カツダキチタロウ]
1928年名古屋市に生まれる。1951年京都大学法学部卒業後、ただちに助手となり、講師、助教授を経て1964年教授に昇格。1955~57年、1961~63年欧米諸国にロックフェラー財団の研究援助を2回うけて研究出張。1962年法学博士(旧制)となる。1991年京都大学退官。京都大学名誉教授となる。奈良県立商科大学教授に就任、同大学学長(~94年)。1994年鈴鹿国際大学教授に就任、同大学学長(現在に至る)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。