出版社内容情報
【内容】
東西冷戦の形成・変容の時代、西側の国際労働運動の世界において展開したアジアの労働組合の組織化。その中にあって日本の労働組合が有した位置と役割を解明し、組織化をめぐる対立・拮抗・調整のプロセスを、労働外交の実像という視点から貴重な資料群を基礎に実証的に描出する。2002年度第9回社会政策学会奨励賞受賞。
【目次】
序 章 本書の課題、対象、方法
1 課題とその意義
2 対象――アジア繊維労働者地域組織(TWARO)
3 分析方法と資料
第1章 「アジア繊維労働者地域組織」の沿革
1 いくつかの沿革
2 TWARO結成準備過程の論点
第2章 国際自由労連とアジア地域組織化
1 アジア組織化への国際環境
2 国際自由労連の結成をめぐる論点
3 国際自由労連の結成
4 アジア地域組織化をめぐる思惑
5 「アジア地域組織」の創設
第3章 国際自由労連と日本の労働組合運動
1 日本代表派遣の経緯
2 日本の労働組合運動に対する国際自由労連のアプローチ
第4章 「アジア繊維労働者大会」の成功
1 アジア繊維産業問題
2 国際自由労連のアジア組織化計画
3 国際自由労連と国際繊維労組同盟との調整
4 国際自由労連・国際繊維労組同盟と全繊同盟との関係
5 アジア繊維労働者大会の開催
第5章 「アジア繊維労働者地域組織」の結成
1 国際繊維労組同盟の思惑
2 地域組織化をめぐる国際労働運動の役割論と「滝田オルグ」の成功
3 TWAROの結成
第6章 TWAROの結成と日本の労働戦線
1 アジア繊維労働者の統一的な声の形成
2 TWAROおよび全繊同盟とアメリカ労働組合運動との関係
3 ICFTUと日本の労働運動との関係変化
終 章 国際労働ポリティクスとしての労働外交
あとがき/人名索引/事項索引
内容説明
東西冷戦の形成・変容の時代、西側の国際労働運動の世界において展開したアジアの労働組合の組織化。その中にあって日本の労働組合が有した位置と役割を解明し、組織化をめぐる対立・拮抗・調整のプロセスを、労働外交の実像という視点から貴重な資料群を基礎に実証的に描出する。
目次
序章 本書の課題、対象、方法
第1章 「アジア繊維労働者地域組織」の沿革
第2章 国際自由労連とアジア地域組織化
第3章 国際自由労連と日本の労働組合運動
第4章 「アジア繊維労働者大会」の成功
第5章 「アジア繊維労働者地域組織」の結成
第6章 TWAROの結成と日本の労働戦線
終章 国際労働ポリティクスとしての労働外交
著者等紹介
小笠原浩一[オガサワラコウイチ]
1952年生まれ。1977年早稲田大学社会科学部卒業。早稲田大学大学院法学研究科博士(後期)課程、東京大学大学院経済学研究科博士課程を経て、現在、埼玉大学経済学部教授(経済学博士)
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