出版社内容情報
【内容】
教育熱に満ちた教授学の世紀であった17世紀。本書は近代哲学の祖デカルトと教育思想家デュアリ、コメニウスとの邂逅に光を当て、膨大な資料を丹念に調査し、近代教育思想の哲学的特質を明らかにする。
【目次】
第1章 教育思想・デカルト哲学・歴史
――本書の課題と方法
1 ヨーロッパ17世紀とデカルト哲学
2 デュアリとコメニウス
3 知の連関への注目:本書の方法意識
第2章 教育思想の形成基盤としての啓発の共同体
――ハートリブ・サークルとその周辺
ハートリブ・サークルの広がり
1 ハートリブ・サークルの生成
2 コメニウスのイングランド訪問をめぐって
3 ハートリブ・サークルから王立協会へ
公共善――私事性と公共性の架橋
相互啓発の共同体
1 バラ十字団とハートリブ・サークル
2 啓発の共同体相互啓発と総審議:コミュニケーションの再構築
第3章 デュアリの教育思想における哲学的基盤
――デュアリとデカルトとの邂逅をとおして
デュアリとデカルト
1 デュアリの哲学的関心とデカルトとの邂逅
2 ハートリブ『日誌』の記述
懐疑と聴従――デカルトとデュアリの間
デュアリにおける教授論の構成
1 解釈学と心理学の教育的展開
2 教育空間と教育関係の構成
17世紀教育思想の方法意識
第4章 コメニウスの教育思想における哲学的基盤
――コメニウス―デカルト関係再考
コメニウスとデカルト
1 コメニウス理解をめぐって
2 コメニウスとデカルトとの関係
普遍的改革への共鳴
コメニウスにおける教授論と学習論
1 人間認識をめぐって
2 教授論と学習論の連関
デカルト的部分とコメニウス的全体
第5章 デカルト哲学と17世紀教育思想
教育思想としてのデカルト哲学
1 方法的懐疑の教育的意義
2 否定的媒介としての学校
3 自己訓育のポテンシャル
学習論としてのデカルト哲学
哲学的近代と教育思想
1 技術の視点とその方法
2 学習論と教授論の狭間に
むすびにかえて
あとがき
人名索引/書名索引/地名索引/関係地図/事項索引/訳語対照表/主要引用文献/関係略年表
内容説明
教育熱に満ちた教授学の世紀であった17世紀。本書は近代哲学の祖デカルトと教育思想家デュアリ、コメニウスとの邂逅に光を当て、膨大な史料を丹念に調査し、近代教育思想の哲学的特質を明らかにする。
目次
第1紹 教育思想・デカルト哲学・歴史―本書の課題と方法(ヨーロッパ一七世紀とデカルト哲学;デュアリとコメニウス;知の連関への注目―本書の問題意識)
第2章 教育思想の形成基盤としての啓発の共同体―ハートリブ・サークルとその周辺(ハートリブ・サークルの広がり;相互啓発の共同体)
第3章 デュアリの教育思想における哲学的基盤―デュアリとデカルトの邂逅をとおして(デュアリとデカルト;デュアリにおける教授論の構成)
第4章 コメニウスの教育思想における哲学的基盤―コメニウス‐デカルト関係再考(コメニウスとデカルト;コメニウスにおける教授論と学習論)
第5章 デカルト哲学と一七世紀教育思想(教育思想としてのデカルト哲学;哲学的近代と教育思想)
著者等紹介
相馬伸一[ソウマシンイチ]
1963年札幌市生まれ。1994年筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。1998年英国・ウォリック大学客員研究員(~1999年)。現在、広島修道大学人文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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