出版社内容情報
【内容】
新古典派ラディカル経済発展論を提唱――
教育・人材育成を重視して経済発展を遂げた、アジア成長の源泉を明らかにする。
本書は、東南アジアの経済発展について、筆者が過去30年に書いた証言を集めたものである。30年前に汚職にまみれ、低所得と分配の不公正に悩んだ東南アジア諸国は、大方、筆者の証言の跡をたどって、外国の技術を導入しながら労働集約的輸出工業に転じ、公私の資本を蓄積するとともに、教育・人材育成を重視して経済発展を遂げ、社会的公正への途を歩んできた。本書のエピローグでは、クルグマンの言う「幻のアジア経済論」を全面的に批判したうえで、アジアの成長の源泉を明らかにし、新古典派ラディカル経済発展論を提唱する。
【目次】
はしがき/各章の初出
プロローグ 東南アジア発展論の検証
コメント1 アジア経済をどう捉えるか(渡辺利夫)
コメント2 安場氏の批判に答える(吉原久仁夫)
第1部 東南アジアの経済発展
第1章 命運を分けた戦前のタイと日本
第2章 輸出振興に向き変える東南アジアの開発戦略
第3章 東南アジアにおける石油危機
第4章 製品輸出主導型の成長続く東南アジア
第5章 ASEAN経済政策の分析
第6章 タイ輸出工業の発展
第7章 タイ工業企業の生産性
第8章 東南アジア経済の台頭――テイクオフは可能か
第2部 東南アジア経済と日本
第9章 東南アジア経済の動向と日本の立場
第10章 ASEANの工業化と日本の対応
第11章 日本の経済協力
エピローグ 「幻のアジア経済論」を超えて
人名索引・事項索引
内容説明
本書は、東南アジアの経済発展について、筆者が過去30年に書いた証言を集めたものである。本書のエピローグでは、クルグマンの言う「幻のアジア経済論」を全面的に批判したうえで、アジアの成長の源泉を明らかにし、新古典派ラディカル経済発展論を提唱する。
目次
プロローグ 東南アジア発展論の検証
第1部 東南アジアの経済発展(命運を分けた戦前のタイと日本;輸出振興に向き変える東南アジアの開発戦略;東南アジアにおける石油危機;製品輸出主導型の成長続く東南アジア ほか)
第2部 東南アジア経済と日本(東南アジア経済の動向と日本の立場;ASEANの工業化と日本の対応;日本の経済協力)
エピローグ 「幻のアジア経済論」を超えて
著者等紹介
安場保吉[ヤスバヤスキチ]
1930年生まれ。ジョンズ・ホプキンズ大学経済学Ph.D。現在、大阪学院大学経済学部教授。大阪大学経済学部名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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