出版社内容情報
【内容】
本書は、普通選挙権と議会制民主主義の貫徹を目指したイギリスのチャーティズムを考察の軸に、おもに階級史、ジェンダー・女性史、アイルランド問題の視角から再評価を試みた注目の民衆運動史論集である。また国王を家族的存在に変えたヴィクトリア女王の独自な役割を浮き彫りにした終章、及び著者の生い立ち、稀有の歴史家・社会運動家の夫エドワード・トムプスンと共に歩んだ女性研究者・妻としての生きざまを赤裸々に語る序章は、深い感動を呼ぶ。
【目次】
日本語版への序文
謝辞
序 章 私の歩んだ道から
第1章 チャーティズムと歴史家たち
第2章 初期のチャーティスト
第3章 女性と19世紀の急進的政治運動
――一つの見失われた側面
第4章 1850年以前のイングランド急進主義に
おけるアイルランド
第5章 アイルランドにおけるジャコバン的
伝統の衰退 1790~1850年
第6章 ヴィクトリア女王
――君主制とジェンダー
訳者あとがき
人名・事項索引
研究者・著者索引
内容説明
本書は、普通選挙権と議会制民主主義の貫徹を目指したイギリスのチャーティズムを考察の軸に、おもに階級史、ジェンダー・女性史、アイルランド問題の視角から再評価を試みた注目の民衆運動史論集である。また国王を家族的存在に変えたヴィクトリア女王の独自な役割を浮き彫りにした終章、及び著者の生い立ち、稀有の歴史家・社会運動家の夫エドワード・トムプスンと共に歩んだ女性研究者・妻としての生きざまを赤裸々に語る序章は、深い感動を呼ぶ。
目次
序章 私の歩んだ道から
第1章 チャーティズムと歴史家たち
第2章 初期のチャーティスト
第3章 女性と一九世紀の急進的政治運動―一つの見失われた側面
第4章 一八五〇年以前のイングランド急進主義におけるアイルランド
第5章 アイルランドにおけるジャコバン的伝統の衰退―一七九〇~一八五〇年
第6章 ヴィクトリア女王―君主制とジェンダー
著者等紹介
トムプスン,ドロシー[トムプスン,ドロシー][Thompson,Dorothy]
1923年ロンドンに生まれる。1946年ケンブリッジ大学(ガートン・カレッジ)卒業、途中で戦時下の学徒動員を経る。1948年ケンブリッジ大学歴史学M.A.。1970年バーミンガム大学歴史学部近代史専任講師。1987年バーミンガム大学定年退職。現在、労働史学会副会長、バーミンガム大学人文科学高等研究所員。上記の間、合衆国、カナダ、フランス、中国、日本の諸大学において招聘教授または招聘研究者をつとめる
古賀秀男[コガヒデオ]
1933年京城に生まれる(福岡県出身)。1955年九州大学文学部史学科卒業。1960年同大学院文学研究科博士課程単位取得満了。山口大学教養部教授を経て、現在、京都女子大学文学部教授。文学博士
小関隆[コセキタカシ]
1960年東京都に生まれる。1984年一橋大学社会学部卒業。1988年バーミンガム大学よりM.Phil.取得。1991年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満了。東京農工大学助教授を経て、現在、津田塾大学学芸学部助教授
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