出版社内容情報
【内容】
中世から現代にいたるフランス文学史の流れを時代思潮と有機的に結びつけて、わかりやすく解説。幅広く選ばれた85点の代表的作品をフランス語の原文とともに取り上げます。ユニークな観点から文学を見るコラムも随所に配置。コンパクトな体裁の中に豊富な情報を盛り込み、大学の講義テキストや大学院の受験にも好適の一冊。
【目次】
序 章 フランス文学の風土を理解しよう(朝比奈美知子)
第1章〔中世〕フランス文学の誕生(横山安由美)
『ロランの歌』
『トリスタン物語』
『ペルスヴァルまたは聖杯の物語』
『薔薇物語』
『狐物語』
「ひばりが歓びのあまり」
『遺言詩集』
第2章〔16世紀〕ルネサンスの息吹(平野隆文)
『第三之書・パンタグリュエル物語』
『エプタメロン』
「老いた夫に嫁いだ若い御婦人について」
『デリー』
『哀惜詩集』
「カッサンドルへのオード」
「悲惨」
『エセー』
第3章〔17世紀〕古典主義の隆盛とその周辺(江花輝昭)
『方法序説』
『ル・シッド』
『パンセ』
『箴言集』
「セミとアリ」
「グリニャン夫人へ」
『町人貴族』
『フェードル』
『クレーヴの奥方』
『人さまざま』
「赤頭巾ちゃん」
第4章〔18世紀〕理性と感受性の賞揚(増田 真)
『法の精神』
『哲学書簡』
『百科全書』
『エミール』
『ダランベールの夢』
『愛と偶然の戯れ』
『フィガロの結婚』
『マノン・レスコー』
『新エロイーズ』
『運命論者ジャックとその主人』
『危険な関係』
「囚われの若い女」
『告白』
第5章〔19世紀1〕ロマン主義の高揚とその周辺(朝比奈美知子・朝比奈弘治)
『アタラ』
「湖」
『レ・ミゼラブル』
「狼の死」
『ロレンザッチョ』
『オーレリア』
『魔の沼』
『赤と黒』
『ゴリオ爺さん』
『カルメン』
『ジャンヌ・ダルク』
第6章〔19世紀2〕近代の爛熟(朝比奈美知子・朝比奈弘治)
『ボヴァリー夫人』
『居酒屋』
『女の一生』
「芸術」
「万物照応」
『マルドロールの歌』
『言葉なき恋歌』
「夜明け」
「海の微風」
『海底二万里』
『さかしま』
『ペレアスとメリザンド』
第7章〔20世紀1〕第二次世界大戦以前の文学(永井敦子・今井勉)
『真昼に分かつ』
『贋金つくり』
『失われた時を求めて』
『テスト氏との一夜』
「犬サフラン」
『ポトマック』
『シュルレアリスム宣言』
『悪魔の陽の下に』
『夜の果ての旅』
『希望』
『星の王子さま』
『空の青』
「東洋演劇と西洋演劇」
第8章〔20世紀2〕現代世界のなかの文学(永井敦子・今井勉)
『アルトナの幽閉者』
『ペスト』
「蝸牛」
『恋愛のディスクール・断章』
『新しい小説のために』
『太平洋の防波堤』
『フライデーあるいは太平洋の冥界』
『暗いブティック通り』
『クレオール性礼賛』
『不滅』
*コラム、参考文献、略年表も充実
内容説明
若手の専門家8名による新しい形式の文学史。歴史から文学を読み解く「時代思潮」や文学観の展開を追う「節概説」を軸にしつつ、中世から現代まで幅広く選ばれた85点の代表的作品をフランス語の原文とともに取り上げる。ユニークな視点から文学を見る「コラム」も随所に配置。楽しみながら学べる本書は、初学者から研究を志す人まで幅広い層に役立つ一冊。
目次
序章 フランス文学の風土を理解しよう
第1章 中世―フランス文学の誕生
第2章 16世紀―ルネサンスの息吹
第3章 17世紀―古典主義の隆盛とその周辺
第4章 18世紀―理性と感受性の賞揚
第5章 19世紀1―ロマン主義の高揚とその周辺
第6章 19世紀2―近代の爛熟
第7章 20世紀1―第二次世界大戦以前の文学
第8章 20世紀2―現代世界のなかの文学
著者等紹介
横山安由美[ヨコヤマアユミ]
1964年生まれ。東京大学大学院を経て、現在、フェリス女学院大学国際交流学部助教授。文博
朝比奈美知子[アサヒナミチコ]
1957年生まれ。東京大学大学院を経て、現在、東洋大学文学部助教授
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