出版社内容情報
【内容】
高度成長期以降、80年代から90年代にかけての高校生活とその変容を、兵庫県下13高校の3年生を対象とした調査票調査のデータ分析によって解明する。新しい社会の「理念」である「自己実現」と「ジェンダーの平等」を吸収した現代の高校生たちは、どこへ行こうとしているのだろうか。生活に占める学校生活の比重低下、「生活構造の多チャンネル化」状況の中で、かれらの社会に対する適応的変容を明らかにする。本書は、ジェンダー、ネットワーク、ナショナリズムなど多様な視点も取り入れ、繰り返し調査によって得られたデータをもとに高校生活の現状と変化を探る、計量的なモノグラフである。
【目次】
まえがき
序 章 研究の目的と調査の概要
1 現代高校生の進路選択と学校
第1章 進路選択はどのように変わったのか
――16年間にみる進路選択意識の変化
第2章 学校生活と進路選択
――高校生活の変化と大学・短大進学
第3章 高校生にとっての職業希望
第4章 ジェンダー意識の男女差とライフコース・
イメージ
2 現代高校生の生活構造と社会意識
第5章 職業観と学校生活感
――若者の「まじめ」は崩壊したか
第6章 高校生の相談ネットワーク
――準拠人、準拠集団、社会化
第7章 高校生の抱くナショナリズム
終 章 高校生活の変容と進路・態度形成
補遺1 調査対象校の進学実績とプロフィール
補遺2 時点間比較データの作成とその特徴
補遺3 職業希望コードの対応
付 録 調査票(97年調査)
あとがき
索 引
内容説明
高度成長期以降、80年代から90年代にかけての高校生活とその変容を、兵庫県下13高校の3年生を対象とした調査票調査のデータ分析によって解明する。新しい社会の「理念」である「自己実現」と「ジェンダーの平等」を吸収した現代の高校生たちは、どこへ行こうとしているのだろうか。生活に占める学校生活の比重低下、「生活構造の多チャンネル化」状況の中で、かれらの社会に対する適応的変容を明らかにする。本書は、ジェンダー、ネットワーク、ナショナリズムなど多様な視点も取り入れ、繰り返し調査によって得られたデータをもとに高校生活の現状と変化を探る、計量的なモノグラフである。
目次
1 現代高校生の進路選択と学校(進路選択はどのように変わったのか―16年間にみる進路選択意識の変化;学校生活と進路選択―高校生活の変化と大学・短大進学;高校生にとっての職業希望;ジェンダー意識の男女差とライフコース・イメージ)
2 現代高校生の生活構造と社会意識(職業観と学校生活感―若者の「まじめ」は崩壊したか;高校生の相談ネットワーク―準拠人、準拠集団、社会化;高校生の抱くナショナリズム;高校生活の変容と進路・態度形成)
著者等紹介
尾嶋史章[オジマフミアキ]
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程退学。現在、同志社大学文学部教授。著書・論文に『日本の階層構造 3 教育と社会移動』(共著、東京大学出版会、1990年)、『ジェンダーと階層意識』(編著、1995年SSM調査シリーズ 14、1998年)、『日本の階層システム4 ジェンダー・市場・家族』(共著、東京大学出版会、2000年)
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