出版社内容情報
戦後日中の関係を考察し、今後のあり方を検討。,,,
内容説明
1949年に中華人民共和国が建国されて以後、日本の対中国政策と中国の対日政策はどのように作られ、どのように展開されてきたか。本書では1950年代に焦点を当て、日本滞在10余年の中国人研究者の立場で、当時の「政経分離」と「政経不可分」の政策や中国における対日交流の組織と対日批判の諸事情、日本の対中国政策へのアメリカの影響、また1958年の日中関係の断絶に至る諸要因などを、未発表の外交文書の発掘および当時の日中関係者へのインタビューを通じ客観的に考察した。本書は、多くの事例を分析し、日中関係における諸問題の共通性を明確にすることにより、現在および将来の日中関係のあり方に一つの示唆を提供する。
目次
序章 日中外交政策における「政経分離」と「政経不可分」
第1章 日本の対中国基本政策「政経分離」の形成
第2章 「以民促官」と「平和攻勢」
第3章 日本の対中国政策とアメリカの圧力
第4章 日中関係の断絶
第5章 中国の内政と日中関係
第6章 中国の岸内閣批判と「政治三原則」
終章 中国と日本の外交政策の総合検証
著者等紹介
王偉彬[オウイヒン]
1957年中国山東省生まれ。山東師範大学外国語学部卒業。北京大学大学院国際政治研究科修士課程修了。山東省教育委員会、中国国家教育委員会勤務。1991年来日。大阪大学大学院法学研究科博士前期課程、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士(人間・環境学)。現在、広島修道大学法学部助教授。専門、中国政治外交および東アジアの国際政治
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