Minerva人文・社会科学叢書
ドイツ企業社会の形成と変容―クルップ社における労働・生活・統治

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  • サイズ A5判/ページ数 467,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623033799
  • NDC分類 335.234
  • Cコード C3333

出版社内容情報

【内容】
長期雇用・企業内での生活保障・全人的な企業への帰属意識など、今世界的に動揺しつつある労働システムは、世界史上最も早い時期にドイツ大企業で確立し、その経済発展を牽引した。本書は歴史的環境条件としての社会的制度や価値規範が企業に与えた規定性を分析するとともに、豊富な一次資料に拠って企業社会の形成と変容の過程を生き生きと描きだし、社会的企業への展望を示す。2002年社会政策学会奨励賞受賞。

【目次】
序 章 課題と対象
 1  労働篇――マイスター論
第1章 工場マイスターの形成
第2章 大企業化とマイスター
第3章 労働者の技能キャリアと労働市場
第4章 職員のキャリアと企業内階層構造
第5章 管理―被管理の相互関係
 2 生活篇――ゲマインヴォール論
第6章 生活保障の企業内制度化
第7章 企業=地域共同体の形成
第8章 市民化への道
 3 統治篇――ヘル・イム・ハウゼ論
第9章 ヘル・イム・ハウゼ論
第10章 ヘルによる企業統合力
第11章 暗黙の了解の崩壊
第12章 社会化への鼓動
終 章 総括と展望
あとがき
図表一覧/挿絵・写真一覧/参考文献一覧
索引

内容説明

長期雇用・企業内での生活保障・全人的な企業への帰属意識など、今世界的に動揺しつつある労働システムは、世界史上最も早い時期にドイツ大企業で確立し、その経済発展を牽引した。本書は歴史的環境条件としての社会的制度や価値規範が企業に与えた規定性を分析するとともに、豊富な一次資料に拠って企業社会の形成と変容の過程を生き生きと描きだし、社会的企業への展望を示す。

目次

課題と対象
1 労働篇―マイスター論(工場マイスターの形成;大企業化とマイスター;労働者の技能キャリアと労働市場;職員のキャリアと企業内階層構造;管理―被管理の相互関係)
2 生活篇―ゲマインヴォール論(生活保障の企業内制度化;企業=地域共同体の形成;市民化への道)
3 統治篇―ヘル・イム・ハウゼ論(ヘル・イム・ハウゼ論;ヘルによる企業統合力;暗黙の了解の崩壊;社会化への鼓動)
総括と展望

著者等紹介

田中洋子[タナカヨウコ]
1958年東京都文京区生まれ。1981年東京大学経済学部卒業。1988年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。同年東京大学経済学部助手。1991年筑波大学社会科学系講師。現在、筑波大学社会科学系助教授。経済学博士
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