出版社内容情報
【内容】
環境政策における費用負担はいかにあるべきか――。環境政策は今や公共政策の中心的課題の一つである。本書では、その費用負担原則がグローバル化への対応や市場メカニズムを基礎とした場合、いかに理論化されうるかを既存の経済理論の再検討と事例研究を通じて明らかにする。現実の政策課題となりつつある環境税および環境税制改革について、その導入の必要性、有効に機能するための条件の、税体系上の位置づけについて、新しい課題を提起する。
【目次】
はしがき
序 章 環境税制改革と財政
１ 分析の視点
２ 環境税をめぐる議論
１ 問題領域の設定
２ 環境税の租税論的考察
３ 環境税と環境税制改革
第２章 環境税と環境税制改革の課題
１ 緒言
２ 環境税の理論的考察
３ 環境税制改革論議の展開
４ 環境税制改革論の発展と新たな問題
第３章 インセンティヴ型環境税の実態と理論化の試み
――スウェーデン窒素酸化物排出課徴金
１ 緒言
２ 背景
３ 制度
４ 機能
５ 評価
６ インセンティヴ型環境税の租税論的考察
第４章 エネルギー税改革と産業部門――スウェーデン
１ 緒言
２ エネルギー税制改革
３ 産業部門とエネルギー関連環境税
４ エネルギー税制と環境税制改革
５ 考察
第５章 財源調達型環境税制改革への展開――スウェーデン
１ 緒言
２ 1991年税制改革
３ 環境関連税とその展開
４ 新税導入とその展開
５ 環境税制改革への課題と展望
第６章 環境税制改革への深化過程――オランダ
１ 緒言
２ 環境税論議の進展
３ 個別環境税から全般的環境税制改革への展開
４ 租税論的考察
５ 小規模エネルギー消費に対する規制税の導入
６ 環境問題における地方の政策と制度／７考察
第７章 環境広域管理と費用負担問題――琵琶湖総合開発
１ 緒言
２ 環境費用負担のあり方
３ 理論的考察
４ 琵琶湖総合開発と財政
５ 下流負担金制度
６ 評価
７考察
第８章 「日本型」環境税のあり方を考える
――地方財政と環境政策
１ 地方自治体における環境政策の展開
２ 環境政策と費用負担
３ 「日本型」環境税のあり方
４ 「日本型」環境税への志向
５ 地方における「日本型」環境税への課題
初出一覧／索引
内容説明
環境保全を重視した税体系の方向性。環境税・環境税制改革の税体系上の位置づけを提示、環境政策における費用負担原則を理論化する。
目次
序章 環境税制改革と財政
第１章 環境税とその問題領域
第２章 環境税と環境税制改革の課題
第３章 インセンティブ型環境税の実態と理論化の試み―スウェーデン窒素酸化物排出課徴金
第４章 エネルギー税改革と産業部門―スウェーデン
第５章 財源調達型環境税制改革への展開―スウェーデン
第６章 環境税制改革への深化過程―オランダ
第７章 環境広域管理と費用負担問題―琵琶湖総合開発
第８章 「日本型」環境税のあり方を考える―地方財政と環境政策
著者等紹介
藤田香［フジタカオリ］
１９６８年大阪市生まれ。１９９９年神戸商科大学大学院博士課程修了、博士（経済学）学位取得。現在、流通科学大学情報学部経済情報学科講師。専攻は財政学、地方財政論環境経済学
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