Minerva西洋史ライブラリー
ドイツ近世の社会と教会―宗教改革と信仰派対立の時代

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  • サイズ A5判/ページ数 349,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623032938
  • NDC分類 234.05
  • Cコード C3322

出版社内容情報

【内容】
近年のドイツ近世史研究は、宗教改革だけでなく、カトリックの動勢にも着目し、16世紀前半の宗教改革期から17世紀前半の信仰派対立期までを一望のもとに把握する新しい視角を開拓しつつある。
本書は、そうした研究動向を踏まえながら、この時代における宗教改革派とカトリックの諸勢力、そして神聖ローマ帝国ドイツにおける両信仰派の対立関係についての諸問題を解明する。

【目次】
はじめに
第1章 ルターの「皇帝に対する武力抵抗権」 
第2章 エラスムスとルターの「自由意志論争」 
第3章 宗教改革期エアフルトの統治階層 
第4章 『アウクスブルクの宗教平和』とその体制
第5章 二信仰派併存体制下アウクスブルクの市民生活
第6章 カトリック地域における司教の教会巡察
第7章 帝国都市ドナウヴェルトの崩壊と「行列」紛争
補 章 カトリックと宗教改革派の接点
むすび
あとがき
文献目録
索引

内容説明

近年のドイツ近世史研究は、宗教改革だけでなく、カトリックの動勢にも着目し、16世紀前半の宗教改革期から17世紀前半の信仰派対立期までを一望のもとに把握する新しい視角を開拓しつつある。本書は、そうした研究動向を踏まえながら、この時代における宗教改革派とカトリックの諸勢力、そして神聖ローマ帝国ドイツにおける両信仰派の対立関係についての諸問題を解明する。

目次

第1章 ルターの「皇帝に対する武力抵抗権」
第2章 エラスムスとルターの「自由意志論争」
第3章 宗教改革期エアフルトの統治階層
第4章 『アウクスブルクの宗教平和』とその体制
第5章 二信仰派併存体制下アウクスブルクの市民生活
第6章 カトリック地域における司教の教会巡察
第7章 帝国都市ドナウヴェルトの崩壊と「行列」紛争
補章 カトリックと宗教改革派の接点

著者等紹介

永田諒一[ナガタリョウイチ]
1947年福岡市に生まれる。1971年京都大学工学部卒業。1978年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在岡山大学文学部歴史文化学科教授。専攻は西洋史学(ドイツ近世史)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

6
革命を成し遂げるくらいだから頑固なんだろうが、それにしてもとにかくルターが嫌な奴すぎる。ヴォルムス勅令、シュマルカルデン戦争、アウクスブルクの和議(本書だと「宗教平和」になってるがこの単語だとググっても出てこない)、ウェストファリア条約。一つの街に新旧両信徒が混在する中で、街ではどんな軋轢が生まれ、どう捌いていったかの話がとても興味深い。うまくいった例、いかなかった例について、新旧信徒の権力階層の人口比なども用いて、当時の心性をあぶりだしていく様はとても面白かった。在俗権力者と宗教権力の関係もよき。2023/02/09

中村禎史

0
ドイツ宗教改革に関する論文集。改革時のプロテスタントの教義に関するもの、及びアウクスブルク宗教平和を経たドイツ諸地域でのキリスト教信仰状況に関するもの、を含む。宗教平和で規定しきれない新旧両派のトラブル事例、ドナウヴェルトの旗争いに関する論文等を含む。 特に今は中東情勢など宗教的非寛容が問題とされることが多いが、本書が描く新旧両派の対立と共存はイスラム教両派の紛争収拾にも役立つのではないか?2013/06/16

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