出版社内容情報
【内容】
三角縁神獣鏡とは何か──。
三角縁神獣鏡は実に謎が多い。出産地は中国でつくられ日本にもたらされたとする舶載鏡か、ぼう製鏡といって日本国内で中国鏡をまねて作られた鏡か、国産鏡か否かと論争がある。また鏡の銘文はいかなる意味をもつか、鏡に描かれた神獣の持つ意味と思想は何か、研究課題は実に多い。
本書は、研究史を克明にたどることによって、その真実の姿に迫る。古代史ファン待望の入門書。
【目次】
第I部
1. 三角縁神獣鏡の研究史
2. 魏鏡説の展開
3. 魏以外の中国鏡説
4. 国産説の展開
第II部
1. 椿井大塚山古墳出土鏡
2. 黒塚古墳出土鏡
3. 三角縁神獣鏡の銘文の分析
4. 中国の紀年銘鏡について
5. 呉の工匠の亡命について
巻末
黒塚古墳出土鏡の同型鏡の分布図
黒塚・椿井両古墳の銘文一覧
内容説明
黒塚古墳出土鏡の銘文を解読する。徐福の子孫を追う呉の工人の渡来。三角縁神獣鏡とは何か。卑弥呼の鏡とは何か。紀年銘鏡を解読する。魏鏡説・国産説の徹底分析。椿井大塚山古墳出土鏡の徹底分析。
目次
第1章 三角縁神獣鏡の研究史
第2章 魏鏡説の展開―小林行雄の理論とその継承者たち
第3章 魏以外の中国鏡説
第4章 国産説の展開
第5章 椿井大塚山古墳出土鏡
第6章 黒塚古墳出土鏡
第7章 三角縁神獣鏡の銘文の分析
第8章 中国の紀年銘鏡(日本出土)について
第9章 呉の工匠の亡命について
補 鏡生産の三段階説―三角縁神獣鏡はすべて国産
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