Minerva人文・社会科学叢書<br> マックス・ヴェーバーの比較歴史社会学

Minerva人文・社会科学叢書
マックス・ヴェーバーの比較歴史社会学

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  • サイズ A5判/ページ数 300,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623030316
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C3336

出版社内容情報

【内容】
"従来のヴェーバー解釈への「挑戦」――
未解明であった方法論を取り出し、初めて体系的、包括的に再構成する。
マックス・ヴェーバーが、普遍的な深さと広がりを持ち経験に基づいた比較社会学と歴史的社会学とを樹立していたにもかかわらず、ここ数十年間の比較歴史社会学の復活は、ヴェーバーからの影響を間接的にしか受けてこなかった。すなわちヴェーバーの仕事が斬新な研究を生み出す上で大きな魅力と可能性を持っているにもかかわらず、比較歴史社会学に対する今日の研究方法は、基礎的な次元で一連のディレンマや問題を克服できずにきた。本書は、これまで詳細に検討されたことがなかった、ヴェーバーの具体的事例を取り上げた著作のなかで用いている手順や研究戦略を詳細に分析することで、今日の比較歴史社会学に蔓延する多くのディレンマや問題に取り組むことを目指す。
Stephen Kalberg, Max Weber's Comparative-Historical Sociology, Polity Press, 1994.の全訳。"

【目次】
日本語版への序文
謝辞
凡例/文献略記表
序論

 第1部 基本的な戦略と手順
1 作用と構造の連結
   ―動機の多元性とヴェーバーの構造主義
2 ヴェーバーの多元的因果関係論

 第2部 因果関係分析の社会学
3 分析のレヴェル―理念型
4 仮説形成モデルとしての理念型
   ―ヴェーバー『経済と社会』
5 因果分析方法の再構成
   ―因果分析方法論と理論的枠組

結論 マックス・ヴェーバーの比較歴史社会学と
   近年の諸学派
訳者解説
文献一覧
事項・人名索引

内容説明

マックス・ヴェーバーが、普遍的な深さと広がりをもち経験に基づいた比較社会学と歴史的社会学とを樹立していたにもかかわらず、ここ数十年間の比較歴史社会学の復活は、ヴェーバーからの影響を間接的にしか受けてこなかった。すなわちヴェーバーの仕事が斬新な研究を生み出す上で大きな魅力と可能性をもっているにもかかわらず、比較歴史社会学に対する今日の研究方法は、基礎的な次元で一連のディレンマや問題を克服できずにきたのである。本書は、これまで詳細に検討されたことがなかった具体的事例を取り上げた著作のなかでヴェーバーが用いている手順や研究戦略を詳細に分析することで、今日の比較歴史社会学に蔓延する多くのディレンマの克服と諸問題に取り組むことを目指す。

目次

第1部 基本的な戦略と手順(作用と構造の連結―動機の多元性とヴェーバーの構造主義;ヴェーバーの多元的因果関係論)
第2部 因果関係分析の社会学―戦略と手順(分析のレヴェル―理念型;仮説形成モデルとしての理念型―ヴェーバー『経済と社会』;因果分析の方法の再構成―因果分析方法論と理論的枠組;マックス・ヴェーバーの比較歴史社会学と近年の諸学派)