出版社内容情報
【内容】
本書は、第二次世界大戦後に先進諸国に確立した現代資本主義を「管理資本主義」とよび、その経済制度的枠組みの本質的特徴を理論的・歴史的に解明する試みである。管理資本主義の下層的(従属的)一翼として規定された日本のそれに対象を絞った分析を行い、それをとおして管理資本主義の制度的枠組みのメカニズムや経済社会におけるボリュームが歴史の経過とともに変化してもその本質的特徴が変わらないことが、90年代日本の平成大不況のなかで実証されていった過程を具体的に描き出す。
【目次】
はしがき
序 章 管理資本主義論序説
1部 管理資本主義の2つの制度的枠組み
1 管理資本主義と「大きな政府」
2 管理資本主義と管理通貨制
2部 ブレトンウッズ体制と日本の景気変動
3 ブレトンウッズ体制の歴史的必然性と
論理的矛盾性
4 ブレトンウッズ体制下の日本の景気変動
3部 変動相場制下の平成大不況と恐慌回避策
5 アメリカ支配型管理資本主義の衰退過程の特徴
6 複合不況の諸問題
7 実体経済(生産と消費)と不況の原因と構造
8 円高の追撃による不況長期化
9 回復過程と低成長経済
10 第一次金融危機の発生と金融関連3法の成立
11 97年政策不況と恐慌回避策
12 第二次金融危機と金融恐慌回避策
資料 平成大不況下で成立した金融関連諸法
索引
内容説明
本書は、第二次世界大戦後に先進諸国に確立した現代資本主義を「管理資本主義」とよび、その経済制度的枠組みの本質的特徴を理論的・歴史的に解明する試みである。管理資本主義の下層的(従属的)一翼として規定された日本のそれに対象を絞った分析を行い、それをとおして管理資本主義の制度的枠組みのメカニズムや経済社会におけるボリュームが歴史の経過とともに変化しても、その本質的特徴が変わらないことが、90年代日本の平成大不況のなかで実証されていった過程を具体的に描き出す。
目次
第1部 管理資本主義の2つの制度的枠組み(管理資本主義と「大きな政府」;管理資本主義と管理通貨制―管理資本主義とインフレーション管理)
第2部 ブレトンウッズ体制と日本の景気変動(ブレトンウッズ体制の歴史的必然性と論理的矛盾性―ブレトンウッズ体制のインフレ許容性とその限界;ブレトンウッズ体制下の日本の景気変動)
第3部 変動相場制下の平成大不況と恐慌回避策(アメリカ支配型管理資本主義の衰退過程の特徴;複合不況の諸問題;実体経済(生産と消費)と不況の原因と構造 ほか)