出版社内容情報
【内容】
人間理解のもっとも有効な手段の一つであるフィールドワーク。観察・分析・解釈を経てそこから「知」を取り出すために、必要とされる技法とは何か、そして実際のフィールドで出会うものは。実際の授業で行われたフィールドワークの実習を通し、街の中にフィールドを発見し、エスノグラフィーを作り上げるまでの記録。
【目次】
第1部 フィールドワークの技法
1 フィールドワークと解釈学的アプローチ
2 フィールドワークの基本的スキル
3 フィールドワーク前期
4 フィールドワーク中・後期
5 私のフィールドワークスタイル
6 分析結果の解釈とエスノグラフィーの作成
第2部 マイクロ・エスノグラフィーの実際
7 新しいボランティア・イメージの構築
8 ある中国人5歳児の保育園スクリプト獲得過程
9 幼稚園児はどのようにして「集団」に出会っているのか
10 帰国生のアイデンティティ形成と言語
11 集団と集合状態との曖昧な境界
12 フィールドワーク・クラスをフィールドワークする
付録1 フィールドワーク・ワーカーとしての心と身体はで
きたか・学生の語り
2 シラバスと授業中に出された課題
内容説明
マイクロな眼ではじめて見えてくる世界がある。生活のなかで生きる人々の日常をフィールドとし、自分自身がツールとなってデータを集め、まったく新しい仮説を生みだすためのアプローチ…。心理学・教育学・社会学など、人を研究対象とする各分野で、人の生きている文脈ごとに理解することをめざすフィールドワークの一つの技法としてマイクロ・エスノグラフィーが注目されている。本書は、東京大学教育学部箕浦ゼミでの「フィールドワーカーとしての心と身体」をつくる授業の記録である。
目次
第1部 フィールドワークの技法(フィールドワークと解釈的アプローチ;フィールドワークの基礎的スキル;フィールドワーク前期;フィールドワーク後期―データ収集と分析の相互依存関係の展開 ほか)
第2部 マイクロ・エスノグラフィーの実際(新しいボランティア観のインパクト―ある通所施設での実践の諸相から;ある中国人5歳児の保育園スクリプト獲得過程―事例研究から見えてきたもの;幼稚園児はどのようにして「集団」に出会っているのか―差異の使われ方と規範の生成;帰国生によるハイブリッドなアイデンティティの構築―順応の言語と抵抗の言語 ほか)
感想・レビュー
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ぶたしゃぶ
an7s
は。
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志村真幸