出版社内容情報
【内容】
アメリカで成立した「福祉国家体制」の特徴とその限界とは。ニューディールから70年代までのアメリカの社会政策の歴史的展開を検証し、制度改革の試みを通して社会関係・制度が修正されるプロセスおよびパターンを考察する。
社会福祉・社会保障の制度と改革が、支配的社会関係と密接に結びつき、その限りにでのみ現実的となる展開の必然性を、その意義と問題点とともに明らかにする。
【目次】
目次
はじめに
第 部 ニューディールの改革と福祉国家への展開
第1章 三〇年代状況
第2章 ニューディールと資本主義の組織化
第3章 工場の管理・産業の規制・社会の統合
第 部 ニューディール体制の確定と拡大
第4章 ニューディール体制の確定と実業界
第5章 計画化―経済の安定化と階層間関係の再編
第 部 社会的保障と連邦政府
第6章 ニューディールと民衆
第7章 国家と社会的保障の制度化
第8章 「豊かな社会」の貧困対策
終 章 アメリカ福祉国家体制形成のパターン
おわりに
参考文献・索引
内容説明
リベラリズムを単一のイデオロギーとして形成された国、アメリカで成立した「福祉国家体制」の特徴とその限界とは―。本書は、ニューディールから70年代までのアメリカの社会政策の歴史的展開を検証し、制度改革の試みを通して社会関係・制度が修正されるプロセスおよびパターンを考察する。社会福祉・社会保障の制度と改革が、支配的社会関係と密接に結びつき、その限りにでのみ現実的となる展開の必然性を、その意義と問題点とともに明らかにする。
目次
第1部 ニューディールの改革と福祉国家体制への展開(30年代状況―ニューディールとイギリス労働党;ニューディールと資本主義の組織化―社会階層と社会変動;工場の管理・産業の規制・社会の統合―「新たな工場制度」の生成からニューディールへ)
第2部 ニューディール体制の確定と拡大(ニューディール体制の確定と実業界―1937‐1950年;計画化―経済の安定化と階層間関係の再編―1920年代‐1960年代)
第3部 社会的保障と連邦政府(ニューディールと民衆;国家と社会的保障の制度化―アメリカ的保障の原理;「豊かな社会」の貧困対策;アメリカ福祉国家体制形成のパターン)