出版社内容情報
【内容】
ヒュームは、一八世紀啓蒙思想の流れに棹さして、人間本性に基づく認識体系の樹立を企図した『人間本性論』を記した。本書は、ヒュームのこの主著を中心に、彼の経験論を懐疑論ではなく、科学的方法に傾倒した自然主義に立脚するものとして捉え、デカルト、ニュートンに対するヒュームの思想関係の見直しから論を展開し、知覚、想像力、認識、因果性、物体、自我等、ヒューム哲学の鍵概念を徹底的分析している。「神経の回復」の時代の若き旗手ヒュームを探究し続けた著者の集大成、待望の復刊。
【目次】
序
第・部 ヒューム哲学の背景と意図
1ヒューム哲学の諸解釈/2ヒュームの哲学的背景/3意 図と方法/4時代の状況
第・部 ヒュームの哲学的論理
5ヒュームの知覚論/6想像力について/7知識概念/ 8論理観と論理命題の解明/9因果性の問題/10信念 について/11必然的連結/12因果的推論の問題点/13 蓋然的知識
第・部 哲学的論議
14物体/15自我/16ヒュームと懐疑論
引用文献
人名・事項索引
内容説明
ヒュームは、18世紀啓蒙思想の流れに棹さして、人間本性に基づく認識体系の樹立を企図した『人間本性論』を記した。本書は、ヒュームのこの主著を中心に、彼の経験論を懐疑論ではなく、科学的方法に傾倒した自然主義に立脚するものとして捉え、デカルト、ニュートンに対するヒュームの思想関係の見直しから論を展開し、知覚、想像力、認識、因果性、物体、自我等、ヒューム哲学の鍵概念を徹底分析している。「神経の回復」の時代の若き旗手ヒュームの実像に迫る本格的研究。
目次
序 ヒューム文献およびその略記法
第1部 ヒューム哲学の背景と意図(ヒューム哲学の諸解釈;ヒュームの哲学的背景;意図と方法 ほか)
第2部 ヒュームの哲学的論理(ヒュームの知覚論;想像力について;知識概念 ほか)
第3部 哲学的議論(物体;自我;ヒュームと懐疑論)