出版社内容情報
【内容】
19世紀後半以降、国民国家の編成を進める近代西洋社会は、同時に国境を超えて移動する移民を大量に生み出した。同質的な国民の創造を追求する国家や社会は、移民にどのように対応したのか、また移民は、出身地と移民先における国家的統合のもとで、どのような生活世界の形成につとめたのか。
本書では、イタリア、東欧、オーストラリア、ドイツ、アメリカ、ラテンアメリカの移民を取り上げる。これらを具体的に検討することによって、本シリーズのねらいである「近代ヨーロッパとは何だったのか」を考える手がかりを提供する。
【目次】
序 章
第一部 越境の軌跡
第１章 ヴェーネトからブラジルへ――世紀転換期におけるイタリア移民の一様態
第２章 ガリツィア・ユダヤ人のアメリカ
第３章 大洋を渡る女たち――一九世紀オーストラリアへの移民
第二部 越境者と国家
第４章 第二帝政期ドイツにおける外国人労働者の存在形態
第５章 ホワイト・エスニックへの道――米国におけるヨーロッパ移民のアメリカ化
第６章 約束の大地ラテンアメリカとメノナイト――プロテスタント再洗礼派メノナイトの流転と転住
文献解題
内容説明
１９世紀後半以降、国民国家の編成を進め、同質的な国民の創造を追求する近代西洋社会は、国境を越えて移動する移民にどのように対応したのか。また移民は、出身地と移民先における国家的統合のもとで、どのような生活世界の形成につとめたのか。従来のプッシュ・プル要因では捉え切れない移民現象を送出国と受容国の双方から研究し、移民を移住戦略の主体として描く。コラムでは、「映画」や「食文化」など身近なところから移民を考える素材を提供。発展研究のため、解題を付した参考文献も掲載する。
目次
序章 移住と越境の近代史
第１章 イタリアの移民 ヴェーネトからブラジルへ―世紀転換期におけるイタリア移民の一様態
第２章 東欧の移民 ガリツィア・ユダヤ人のアメリカ
第３章 オーストラリアへの移民 大洋を渡る女たち―１９世紀オーストラリアへの移民
第４章 ドイツへの移民 第二帝政期ドイツにおける外国人労働者
第５章 米国への移民 ホワイト・エスニックへの道―ヨーロッパ移民のアメリカ化
第６章 ラテンアメリカへの移民 約束の大地ラテンアメリカとメノナイト―プロテスタント再洗礼派メノナイトの流転と転住
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- 和書
- 一月三舟 １１
