出版社内容情報
【内容】
最近の実際の選挙風景を眺めつつ、１票の価値の平等を各国がどのように確保しようとしているのか、投票行動や政治意識、マスメディアとの関係を追う。先進各国の比較から自由で公正な選挙を分析する。
【目次】
第1章 イギリスの場合【悩み多き民主主義のモデル】
梅津 實
1 選挙政治の現実
2 小選挙区制の功罪
3 有権者の資格
4 候補者決定のプロセス
5 1票の格差
6 候補者によるキャンペーン
7 政党によるキャンペーン
8 マスメディアと選挙
9 選挙費用の実際
10 有権者の投票行動
11 1997年の総選挙
第2章 アメリカの場合【大統領・議会選挙と「分割政府」】
森脇俊雅
1 「分割政府」と選挙政治
2 大統領選挙の政治過程――クリントンはいかにして勝利したのか
3 連邦議会選挙の政治過程――民主党多数議会から共和党多数議会へ
4 アメリカ選挙政治の課題
第3章 ドイツの場合【比例代表制下の安定した連立政権】
坪郷 實
1 二重の統合の中で
2 連邦議会議員を選ぶ
3 ドイツの選挙制度の歴史
4 連邦制下の多様な選挙制度
5 統一ドイツの選挙
6 ニューメディア時代の選挙キャンペーン
7 政党システムの変容
8 政党への国家助成のしくみ
9 政権はどのように作られるか
10 政権交代のチャンスはあるか
第4章 イタリアの場合【小選挙区導入で何が変わったか】
後 房雄
1 比例代表制から小選挙区制へ
2 ベルルスコーニ旋風とテレビ選挙――1994年総選挙
3 「オリーブの木」の勝利――1996年総選挙
4 小選挙区制型の選挙運動
5 脱冷戦を完成させる憲法改正作業
第5章 日本の場合【選挙・民主化・政治改革】
山田真裕
1 戦前の選挙政治――選挙制度導入の背景とその帰結
2 敗戦後の選挙制度改革と選挙政治――1945‐1955年
3 衆議院中選挙区制下の選挙政治
4 政界再編と政治改革
5 新選挙制度のもとでの選挙政治
おわりに
内容説明
民主政治の根幹ともいわれる「自由で公正な選挙」とは何か。その歴史は以外に新しい。そして今も各国で試行錯誤がつづけられている。本書は最近の実際の選挙風景を眺めながら、１票の価値の平等を各国がどのように確保しようとしているのか、投票行動や政治意識、マスメディアとの関係を追う。
目次
第１章 イギリスの場合―悩み多き民主主義のモデル
第２章 アメリカの場合―大統領・議会選挙と「分割政府」
第３章 ドイツの場合―比例代表制下の安定した連立政権
第４章 イタリアの場合―小選挙区制導入で何が変わったか
第５章 日本の場合―選挙・民主化・政治改革
