出版社内容情報
【内容】
心の拠りどころはどこにあるか──。
神秘や恐怖を感じることは人間にとって最も根元的な作用であろう。人は群れようと孤独でいようとそれを感じる。だから絶対者を求め、すがろうとするのも人の自然なのであろうか。宗教がどのようにして成り立つのか、その根から掘り返してみること、すなわちこの巻に与えられたテーマである。
【目次】
総論 宗教と非宗教のあいだ
第1部 不安の世紀
* 神の不在の時代
* いのちの再発見
* ニヒリズムの構図
* 深みの次元の喪失
第2部 原初
* 絶対者と理性
* 「別の原初」と「絶対無」
* 斎藤茂吉の「自然」
* 祀り―民俗学の地平から
* ヤコブ・ベーメにおける創造と悪
第3部 宗教のあらわれ
* 生と死のコスモロジー
* 創造と終末
* 贈与あるいは愛の倫理と宗教
* 宗教と社会
人名索引
内容説明
本書は、宗教に人が求めたものはなんであったのか。宗教の原初に立ち返って考察します。
目次
宗教と非宗教のあいだ
神の不在の時代―近代ヒューマニズムの射程
いのちの再発見―曇鸞とキェルケゴール
ニヒリズムの構図
深みの次元の喪失
絶対者と理性―ドイツ観念論の一断面
「別の原初」と「絶対無」―ハイデッガーと西田
斎藤茂吉の「自然」―鎮魂のアミニズム
祀り―民俗学の地平から
ヤコブ・ベーメにおける創造と悪
生と死のコスモロジー
創造と終末
贈与あるいは愛の倫理と宗教
宗教と社会
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