出版社内容情報
【内容】
ボードレール,マラルメ,ヴェルレーヌ,ランボーらが切りひらいた新たな地平。そこには文学はもとより美術,音楽,演劇,映画などの広範囲なジャンルに豊穰なみのりをもたらしつつ現代になだれ込む大きな問題意識が
【目次】
序文―象徴主義をどうとらえるか 宇佐美 斉
第1章 眼と耳のあゆみ
神話の変貌―フランスの作家はモローをどう見たか 吉田 城
ドラクロワからゴーギャンへ―二つの《ヤコブと天使の闘い》のあいだ 島本 浣
音楽と詩のあいだ―無音のeの除去と詩句の変質 ピエール・ドゥヴォー 森本淳生 訳
バラ、そしてジャスミン―フェデリコ・フェリーニ『道』の象徴作用 上倉庸敬
第2章 詩の変容
ヴェルレーヌ、もの言う死児 小山俊輔
もうひとつの道―ロートレアモンの位置 小西嘉幸
ジュール・ルナールの挑戦 柏木隆雄
テクストの含むドラマ―クローデル・象徴主義・日本 内藤 高
パスコリにおける象徴表現について 小林 満
第3章 小説の変貌
象徴の場としての「自然」 田口紀子
フロベールと象徴主義の潮流 柏木加代子
ゾラと『夢』の病理学 吉田典子
「現代小説」をめぐって―ジッドとヴァレリー 三野博司
プルースト その象徴化のロマネスク 山路龍天
第4章 時代精神
象徴主義とアナーキズム―フェリックス・フェネオンの場合 丹治恆治郎
象徴の場としての無意識―ハルトマン、ヘルムホルツ、ルスロ 多賀 茂
エリファス・レヴィのオカルティズムにおける象徴作用 鈴木啓司
象徴としての漢字―フェノロサと東洋 齋藤希史
第5章 手法の転換
「内的独白」の誕生―E・デュジャルダンの『月桂樹は刈られた』をめぐって 大浦康介
物語テクストにおける象徴の作用 松島 征
象徴詩の難解さと解釈をめぐって 宇佐美 斉
索引
内容説明
ボードレール、マラルメ、ヴェルレーヌ、ランボーらが切りひらいた新たな地平―。そこには文学はもとより美術、音楽、演劇、映画などの広範囲なジャンルに豊穣なみのりをもたらしつつ現代になだれこむ大きな問題意識があった。四年にわたる共同研究の成果。
目次
第1章 眼と耳のあゆみ
第2章 詩の変容
第3章 小説の変貌
第4章 時代精神
第5章 手法の転換