出版社内容情報
【内容】
捨て子、物乞い、「浮浪者」――その他、周辺の人びとを社会はどう受けとめてきたのか。
本書は、私的慈善と公共救済の関係性を分析視角として、社会的に不利益を被っている人びとの問題を社会事業の思想的背景から解明するものである。中世末期に至までのカトリックの慈善事業、絶対王政確立期の世俗権力者の博愛の精神、フランス革命期の友愛思想、第三共和制時代の社会連帯性。このような個人や社会や国家のたゆまぬ努力の結果が、今日のフランスの社会福祉の礎となっている。本書の特徴の一つは、アンシャン・レジーム期およびフランス革命期の社会救済関係法令を系統的かつ網羅的に収集し邦訳している点である。この作業を通じて、はじめて本格的なフランス社会事業史研究が可能になった。
【目次】
はしがき
第１部 研究篇
1. 絶対王政確立期の慈善と救済
2. アンシャン・レジーム末期の社会救済
3. フランス革命当初の救貧施策
4. フランス革命期の公的救済
5. 1889年のパリ万博救済会議
結論
第２部 資料篇
I. アンシャン・レジーム期の救貧関係法令
II. フランス革命期の授産事業関係法令
III. フランス革命期の救貧関係法令
IV. フランス革命期の障害者救済関係法令
V. フランス革命期・第一帝政期の児童救済関係法令
フランス社会事業史年表（442～1930年）
参考文献一覧
人名索引／事項索引
内容説明
本書は、私的慈善と公的救済の関係性を分析視角として、社会的に不利益を被っている人びとの問題を社会事業の思想史的背景から解明するものである。
目次
第１部 研究篇（絶対王政確立期の慈善と救済；アンシャン・レジーム末期の社会救済；フランス革命当初の救貧施策；フランス革命期の公的救済；１８８９年のパリ万国救済会議）
第２部 資料篇（アンシャン・レジーム期の救貧関係法令；フランス革命期の授産事業開係法令；フランス革命期の救貧関係法令；フランス革命期の障害者救済関係法令；フランス革命期・第一帝政期の児童救済関係法令）
