出版社内容情報
【内容】
近代ヨーロッパ史における社会変動とヘゲモニーの問題に光を当てた共同研究成果である。イギリス、フランス、ドイツそれぞれにおいて、文化史的側面から支配をめぐる諸相が分析される。
【目次】
1 ジェントルマンのヘゲモニー―持続と変容
国王の身体・儀礼・象徴―テューダー絶対王政期における国王権力の象徴過程
一八世紀イギリス・ジェントルマンの変容 ほか
2 「新しいフランス」を求めて―カトリシスム・貴族農村の変容過程
フランス革命と長期的持続―聖職者リクルートと宣誓問題を通して
ナポレオン帝政貴族―近代国家のメリトクラシー ほか
3 ドイツ―統合と同化
プロイセン騎士領所有者と国家的統合―一九世紀前半東エルベの事例を通して
「ドイツ・ナショナリズム」とユダヤ人の「同化」―第三帝国下のマイノリティ
内容説明
本書は、イギリス、フランス、ドイツの各近代諸国家における支配の文化的側面に着目し、「ヘゲモニー」概念を用いて、16世紀から20世紀までの英仏独を考察した論文集である。近代西欧各国の「ヘゲモニー」は、それぞれどのような様相を呈しており、その内部にどのような問題を抱えていたのか?本書は共同研究により、文化史的観点から、支配をめぐる諸相を明らかにする。
目次
1 ジェントルマンのヘゲモニー―持続と変容(国王の身体・儀礼・象徴―テューダー絶対王政期における国王権力の象徴過程;一八世紀イギリス・ジェントルマンの変容 ほか)
2 「新しいフランス」を求めて―カトリシスム・貴族農村の変容過程(フランス革命と長期的持続―聖職者リクルートと宣誓問題を通して;ナポレオン帝政貴族―近代国家のメリトクラシー ほか)
3 ドイツ―統合と同化(プロイセン騎士領所有者と国家的統合―一九世紀前半東エルベの事例を通して;「ドイツ・ナショナリズム」とユダヤ人の「同化」―第三帝国下のマイノリティ)