出版社内容情報
【内容】
くらしと健康,いのちを一体のものとしてとらえる「ライフの視点」から調査を積み重ね,地域の生活問題をトータルに把握し,改めて「地域福祉とは何か」を問い,解決に向う拠りどころを示す。
【目次】
はしがき
1章 地域福祉とは何か
――最近の社会保障・社会福祉政策の動向との関連で――
1 1985、86年以降における「臨調・行革」の本格化にともなって、「在宅福祉」の行詰まりがはっきりしてきた
2 「在宅福祉」の最大の矛盾は、マンパワー(専門職)の養成・確保にもっとも鋭く現れている
3 「在宅福祉」の本質
4 いま、なぜ、地域福祉か
5 地域福祉の要(かなめ)は、くらしに根ざした住民の自主的な参加と自治
6 保健・医療、教育、住生活環境の整備との連携
2章 地域福祉の課題をどうとらえるか
――「ニーズの把握」との違い――
1 取り組む課題を科学的にとらえることが実践や研究の出発点であり基礎である。それは、関連領域との協力・連携の共通基盤を明らかにすることでもある
2 地域福祉の課題は、生活問題(社会問題の一つ)の地域性。それを丸ごととらえること
3 生活問題の地域性をどうとらえるか
4 「福祉ニーズの把握」では、なぜダメなのか。見通しと計画をもって実践を重ねていく上で、有害
3章 生活問題調査の視点と枠組み
――くらしと健康・いのちを一体のものとしてとらえるライフの視点から、生活問題として構造的に把握する――
1 わが国における生活問題研究の立ちおくれ
2 なぜ、調査をするのか
3 生活問題をとらえる基本的な視点と枠組み
4 なぜ、生活問題としてとらえるのか
5 社会的健康を基軸にして健康問題を構造的に把握する
6 生活問題の階層性
7 生活問題の地域性
4章 現代の社会福祉研究の課題と方法
1 研究課題と方法
2 対象課題の構造的把握
3 社会福祉政策の位置と役割
5章 社会福祉実践方法の基礎理論
1 社会的実践としての社会福祉
2 実践主体・実践目的についての科学的規定のない「方法論」
3 科学的な対象規定が方法論の基礎
4 社会福祉実践の方法と手段
5 社会科学的研究(理論)と現場実践を結びつけるもの
内容説明
在宅福祉が推進されるにつれて、社協をはじめとする福祉現場にも、利用者サイドにも、新たな困難や課題が浮上している。解決への拠りどころは何か。住民のくらしと健康・いのちを一体のものとしてとらえる「ライフの視点」から調査を積み重ね、生活問題をトータルに把握し、改めて「地域福祉とは何か」を問いかける講演記録三章。後半に、今日の社会福祉の理論と実践方法の課題を中心に、社会保障の一環として社会福祉を考える重要性を説く二章を収録。
目次
1章 地域福祉とは何か―最近の社会保障・社会福祉政策の動向との関連で
2章 地域福祉の課題をどうとらえるか―「ニーズの把握」との違い
3章 生活問題調査の視点と枠組み―くらしと健康・いのちを一体のものとしてとらえるライフの視点から、生活問題として構造的に把握する
4章 現代の社会福祉研究の課題と研究
5章 社会福祉実践方法の基礎理論