出版社内容情報
【内容】
冷戦の終結がもたらした国民国家のゆらぎと急速なグローバル化が意味するものは--本書は,国際関係論の概念を再構築することで初めてグローバル社会の全体像を解明するとともに,次代の世界秩序を展望する。
【目次】
謝辞
凡例
1 序論
第一章 グローバル社会が提起する理論的諸問題
2 国家論――社会学の有用性
第二章 社会理論における戦争とネイション・ステイト
第三章 国家論とポスト冷戦世界
3 国際関係論の社会学的批判
第四章 個人主義と国家主義のジレンマの克服
――「社会というものは存在しない」という主張をめぐって
第五章 「国際社会」論の限界
4 新しいグローバル政治
第六章 戦争をめぐる新しい政治
第七章 グローバル・リスポンシビリティにむけて
訳者あとがき
索引
内容説明
冷戦の終焉がもたらした国民国家のゆらぎと急速なグローバル化が意味するものは―。本書は、国際関係論の概念を再構築することで初めてグローバル社会の全体像を解明するとともに次代の世界秩序を展望する。
目次
国家論―社会学の有用性(社会理論における戦争とネイション・ステイト;国家論とポスト冷戦世界)
国際関係論の社会学的批判(個人主義と国家主義のジレンマの克服―「社会というものは存在しない」という主張をめぐって;「国際社会」論の限界)
新しいグローバル政治(戦争をめぐる新しい政治;グローバル・リスポンシビリティにむけて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
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本書は1994年に書かれたというから、二十年程も前ということになるわけだが、この分野に関する私の無知さ加減を差し引いても、21世紀に対する希望の書の一つであると言えるだろう。ということは、逆説的に言えば、本書で言われるグローバル社会が、何一つ達成されておらず、相変わらず希望または理想として語られるほかないというのが現実ではないだろうか。それどころか、グローバリズムと言えば、金融資本主義的な経済におけるそれのみを指し、格差を広げる競争社会のこととでも捉えられているような気がする。→(2)2015/12/30