出版社内容情報
【内容】
スペインの哲学者オルテガの大衆社会批判論の立場から「近代」という時代を根底から検証しつつ,現代日本の大衆社会状況の問題性を解明,その将来を展望する。
【目次】
まえがき
第一章 大衆社会の到来
第二章 相対主義の批判的検討
第三章 理性主義の批判的検討
第四章 政治的理性主義の批判的検討
第五章 民主主義の批判的検討
第六章 歴史的危機における人間
第七章 歴史的危機における大衆と知識人
第八章 大衆社会の克服に向けて
注、引用・参考文献
あとがき
人名・事項索引
内容説明
現代社会はどこへ行こうとしているのか。本書は、スペインの哲学者オルテガの大衆社会批判論の立場から「近代」という時代を根底から検証しつつ、現代日本の大衆社会状況の問題性を解明、その将来を展望する。
目次
第1章 大衆社会の到来
第2章 相対主義の批判的検討
第3章 理性主義の批判的検討
第4章 政治的理性主義の批判的検討
第5章 民主主義の批判的検討
第6章 歴史的危機における人間
第7章 歴史的危機における大衆と知識人
第8章 大衆社会の克服に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
2
大衆社会とその弊害が、近現代に始まったことではなく、古代ローマやルネサンスの時代にも見られ、歴史的に危機の時代を反映する社会現象であったということが理解できた。特にキリストが処刑される際のパリサイ人と彼らに先導された群衆の熱狂は、史実としての真偽はともかくとして、現代におけるヒトラーの独裁や、我が国における、一時的な政治や社会現象に対する大衆的熱狂に共通するものがあると思われた。個人の問題としても、自らの生き方や考え方に、反省と自戒の念を促すものであった。→(2)2015/01/27