出版社内容情報
【内容】
痴ほう専門老人保健施設の施設長が,豊富な現場経験を踏まえて,痴ほう症の人の接し方,介護の方法を,「精神訓話」ではなく,痴ほう処遇の原点に立ち実際に即して具体的に説く。
【目次】
1 “ぼけ老人”からひとこと
1 “ぼけ老人”と呼び捨てはごめんだ
2 ひとりの人間として見て下さい
2 痴呆症によく見られる症状
――これだけは知っておきたい基礎知識
1 痴呆症とは
2 よく見られる症状
3 介護・対応の基本
――不用意な言葉づかいに傷つく・非難せずに病気のせいだと受けとめる
1 常識的な対応の誤り
2 事実誤認への対応
3 失敗行動への対応
4 よい接し方とは
――介護される側から考える
5 こんな時こんな工夫を
――46の実践例から考える
お年はおいくつ?(記憶障害)
あんただれですか?(見当識障害=逆行性健忘)
お金盗られた(妄想)
毒いれよるねん(妄想)
嫁さん(妻)に男ができた(妄想)
妊娠してますねん(妄想)
電気はこわい(妄想)
目の球落とした(幻覚)
ご飯まだ食べてへん(記憶障害)
ゆっくり食べようね(記憶障害)
あさり貝でのど詰め寸前(異食)
冷蔵庫に鍵ほしい(異食)
皮まで美味しいメロン(異食)
きょうはソーメン食べたいねん(自己主張)
飯が足らんのは恥ずかしいで(自己主張)
何でも隠してしまう(収集癖)
家の中をかき回す(収集癖)
もったいないから置いといて(収集癖)
孫に置いてまんねん(収集癖)
廊下でスッテンコロリ(事故防止)
電気炊飯器から煙が(事故防止)
ガスの元栓をしっかりと(事故防止)
散歩に出てなぜ悪い(徘徊)
バスもう出ましたか(徘徊)
家に帰りますわ(徘徊)
すぐそこですねん(徘徊)
孫に傘持って行かんならん(徘徊)
鍵かけよりはさあ散歩に(徘徊)
ちょっと飛田へ行ってくるわ(徘徊)
夜間うろうろ(夜間徘徊)
さりげなく名札つける(徘徊)
おしっこポトポト(失禁)
食事しながらジャージャー(放尿)
「小便たんご」でどうぞ(放尿)
便器に座ってそろばんパチパチ(排泄=場面転換)
水洗便所がつまった(排泄)
連れもて行こか(排泄)
綾とりしながら用便を(弄便=場面転換)
那智黒あげますわ(弄便)
戸籍謄本見せたろか(人物誤認)
「かましまへんねん」(性)
“一穴居士”です(性)
「奥さんに頼んでや」(性)
下駄がない、靴がなくなった(執着)
入れ歯に名前を(見当識障害)
地域ぐるみで(事故防止)
6 おむつ追放、徘徊歓迎
――「柏原ひだまりの郷」24時間
7 在宅介護支援施設であってこそ
――老人保健施設に七つの提言
8 ともに歩む楽しさ
内容説明
痴呆専門老人保健施設の施設長が、豊富な現場経験を踏まえて、痴呆症の人の接し方、介護の方法を、“精神訓話”でなく、痴呆処遇の原点に立ち実際に即して具体的に説く。
目次
1 “ぼけ老人”からひとこと
2 痴呆症によく見られる症状―これだけは知っておきたい基礎知識
3 介護・対応の基本―不用意な言葉づかいに傷つく・非難せずに病気のせいだと受けとめる
4 よい接し方とは―介護される側から考える
5 こんな時こんな工夫を―46の実践例から考える
6 おむつ追放、徘徊歓迎―「柏原ひだまりの郷」24時間
7 在宅介護支援施設であってこそ―老人保健施設に七つの提言
8 ともに歩む楽しさ