Minerva人文・社会科学叢書<br> アジア間貿易の形成と構造

Minerva人文・社会科学叢書
アジア間貿易の形成と構造

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  • サイズ A5判/ページ数 410p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623025657
  • NDC分類 678.22
  • Cコード C3333

出版社内容情報

【内容】
1880~1930年代までのアジア間の国際経済関係を分析し,ウェスタン・インパクトがもたらした市場機会にアジア諸地域がどのように反応し,独自の国際分業体制を創出したかを解明。日経・経済図書文化賞,サントリー学

【目次】
凡例

序章 本書の課題と構成

第1編 アジア間貿易の基本問題
第1章 アジア間貿易の形成と構造
――1880~1913年――
第2章 19世紀後半のアヘン貿易
第3章 東南アジア第一次産品輸出経済の構造
――1880~1913年――
第4章 両大戦間期のアジア間貿易

第2編 インド貿易の発展と日本の工業品輸出
第5章 1870~1913年におけるインドの輸出貿易
第6章 第一次大戦前のアジアにおけるインド貿易の役割
第7章 第一次大戦前のインド市場における日本製綿メリヤス製品の浸透
第8章 明治日本の産業政策と情報のインフラストラクチャー

第3編 アジアにおける近代的労働力の形成
第9章 インド人移民とプランテーション経済
――19世紀末~第一次大戦期の東南・南アジアを中心に――
第10章 華僑の移民ネットワークと東南アジア経済
――19世紀末~1930年代を中心に――
第11章 インド近代綿業労働者の労働=生活過程
――20世紀初頭における日本との対比――
第12章 日本における近代的労働=生活過程像の成立
――宇野利右衛門と工業教育会の思想――

終章 総括と展望

あとがき
初出一覧
図表一覧
人名・事項索引

内容説明

本書は、主として1880年代から1930年代までのインド、東南アジア、中国、日本の四つの地域の間の国際経済関係を分析し、ウェスタン・インパクトがもたらした市場機会にアジア諸地域がどのように反応し、工業化を内に含む独自の国際分業体制を作りだすにいたったかを明らかにする。

目次

第1編 アジア間貿易の基本問題(アジア間貿易の形成と構造―1880~1913年;19世紀後半のアヘン貿易;東南アジア第一次産品輸出経済の構造―1880~1913年;両大戦間期のアジア間貿易)
第2編 インド貿易の発展と日本の工業品輸出(1870~1913年におけるインドの輸出貿易;第一次大戦前のアジアにおけるインド貿易の役割;第一次大戦前のインド市場における日本製綿メリヤス製品の浸透;明治日本の産業政策と情報のインフラストラクチャー)
第3編 アジアにおける近代的労働力の形成(インド人移民とプランテーション経済―19世紀末~第一次大戦期の東南・南アジアを中心に;華橋の移民ネットワークと東南アジア経済―19世紀末~1930年代を中心に ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よしひろ

2
アジア間貿易について詳細に記す画期的な一冊。 2021/08/08

陽香

1
199602202014/03/20

MS-R

0
本書は、19世紀後半から20世紀前半までにおけるアジア間貿易の分析を通じて、ウェスタン・インパクト(二つの意味があり、一つは欧米との貿易、欧米からの投資、植民地支配に代表される直接的な影響。もう一つは、アジア間貿易やアジア間移民、資金移動の増大などの、アジア人側が主導権をもつ、関節的な影響。)がもたらした市場機会に、どのようにアジア諸国が対応し、工業化を内に含む独自の国際分業体制を作り出したのかということを4カ国の市場、貿易品、植民地関係、移民ネットワーク、労働力などの多角的観点から明らかにしている。2013/03/07

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