出版社内容情報
【内容】
第一次大戦後の1920年代から30年代までの重化学工業の発展を,経済政策と関連させつつ,綿紡績業,製糸業と対比して跡づける。特に軍事的緊張高まるなかでの日本鉄鋼業をめぐる政策とその転換過程を中心に実証する。
【目次】
第1部 戦間期の工業発展と経済政策
第1章 工業発展と重化学工業化
1 第一次大戦下の重化学工業の急拡大
2 第一次大戦後の重化学工業の前進と後退
3 世界恐慌俊の重化学工業の発展
第2章 経済政策と政策審議会
1 臨時財政経済調査会をめぐって
2 帝国経済会議をめぐって
3 田中内閣期の商工審議会をめぐって
4 浜口内閣期の商工審議会・臨時産業審議会をめぐって
第2部 戦間期鉄鋼業の発展と鉄鋼政策
第3章 日本製鉄成立と鉄鋼政策
1 第一次大戦後の鉄鋼業
2 製鉄合同論の展開
3 日本製鉄の成立
4 日本製鉄成立の必然性-設備拡充計画とその実施
5 「鉄鋼飢饉」と“日鉄中心主義”
第4章 戦時経済体制への転換と鉄鋼政策
1 昭和恐慌後の鉄鋼業の発展
2 “日鉄中心主義”の転換(1)-製鉄事業法成立まで
3 “日鉄中心主義”の転換(2)-製鉄事業法成立を中心として
第5章 鉄鋼政策の転換と鉄鉱生産計画
1 日満財政経済研究会をめぐって
2 陸軍省の動向
3 商工省と日本製鉄の鉄鉱生産計画
内容説明
第1次大戦後の1920年代から30年代までの重化学工業の発展を、経済政策と関連させつつ、綿紡績業、製糸業と対比して跡づける。なかでも重化学工業の中核的位置を占めた鉄鋼業。軍事的緊張の高まるなかで、輸入銑鉄からの自由を求めた日本鉄鋼業をめぐる政策とその転換過程を中心に実証する。
目次
第1部 戦間期の工業発展と経済政策(工業発展と重化学工業化;経済政策と政策審議会)
第2部 戦間期鉄鋼業の発展と鉄鋼政策(日本製鉄成立と鉄鋼政策;戦時経済体制への転換と鉄鋼政策;鉄鋼政策の転換と鉄鋼生産計画)