出版社内容情報
【内容】
複雑化する国際金融をどう捉えるか－－現代国際金融における諸現象の理論的・構造的・政治経済的側面に世界システム論的視覚からスポットを当て，新しい分析枠組を提示するユニークな概説。
【目次】
序章 国際金融をどう捉えるか
1 国際間決済の機能
第1章 国際収支の構造と調整
1 国際収支の概念と均衡
2 価格変動と国際収支の調整
3 所得変動と国際収支の調整
4 国際収支の調整と国際金融
第2章 外国為替市場と為替相場の決定
1 外国為替市場と国際決済
2 外国為替市場の新たな展開
3 為替相場決定論の展開と相場の決定要因
4 為替相場決定の理論
第3章 国際金融・資本市場の機能
1 国際金融・資本市場の基本的機能
2 ユーロ市場の取引
3 国際金融仲介の機能
4 金融資産の流動化・証券化
5 途上国累積債務問題と国際金融市場
2 世界金融システムの構造
第4章 国際金融・資本市場の世界的統合
1 一九八〇年代の国際金融・資本市場
2 国際金融・資本市場の三極構造(1)――東京
3 国際金融・資本市場の三極構造(2)――ロンドン
4 国際金融・資本市場の三極構造(3)――ニューヨーク
5 国際金融・資本市場の構造とその変貌
第5章 ユーロ市場の成立と発展
1 ユーロ市場とは何か
2 草創期のユーロ市場
3 一九七〇年代のユーロ市場
4 途上国の累積債務問題
5 一九八〇年代の構造変化――セキュリタイゼーションの変遷
第6章 銀行の国際化と国際金融
1 国際銀行業と多国籍銀行
2 多国籍銀行の理論
3 国際銀行業の歴史的展開
4 銀行ネットワークと国際銀行業リスク
第7章 企業のグローバル化と資金調達
1 国際金融市場における多国籍企業
2 多国籍企業における内部化と企業内貿易
3 多国籍企業の資金調達の内部化
第8章 金融の自由化と証券化の国際的展開
1 アメリカ金融秩序
2 金融革新と金利の自由化
3 セキュリタイゼーションと業際問題
4 日本の金融自由化の特徴
5 金融の自由化・証券化と現代資本主義
第9章 国際的金融統合の進展
1 国際的金融統合の進展
2 国際的金融統合進展の背景
3 国際的金融統合進展の影響
4 国際的な金融統合の展望
3 国際金融の政治経済体制
第10章 基軸通貨体制と覇権(1)――古典的金本位制とパクス・ブリタニカ
1 国際金本位制の確立と基軸通貨ポンド
2 イギリス植民地のトランスファー問題
3 イギリスの国際収支調整問題
4 イギリス植民地の多角的国際決済
第11章 基軸通貨体制と覇権(2)――パクス・アメリカーナのドル体制
1 基軸通貨の機能と覇権国
2 ブレトン・ウッズ体制
3 ドル不安期の国際協力
4 ドル本位制の実現
5 一九九〇年代の国際通貨体制
第12章 変動相場制と国際的相互依存
1 ブレトン・ウッズ体制とその課題
2 変動相場制の二〇年
3 変動相場制と金融革命
4 相互依存と覇権衰退
第13章 途上国債務と世界システム
2 覇権変動と国際秩序
3 世界資本主義とダラー・ポリティックス
4 国際開発主義と第三世界の政治
5 反システム運動の力学――国際開発の呪縛からの開放
6 債務なき新しい世界秩序の構築
参考文献（各章末）
目次
序章 国際金融をどう捉えるか
１ 国際間決済の機能（国際収支の構造と調整；外国為替市場と為替相場の決定；国際金融・資本市場の機能）
２ 世界金融システムの構造（国際金融・資本市場の世界的統合；ユーロ市場の成立と発展；銀行の国際化と国際金融；企業のグローバル化と資金調達；金融の自由化と証券化の国際的展開；国際的金融統合の進展）
３ 国際金融の政治経済体制（基軸通貨体制と覇権；変動相場制と国際的相互依存；途上国債務と世界システム）
