出版社内容情報
【内容】
経済学再生の旗手として登場したレギュラシオン派の中心人物R.ボワイエの研究活動のエッセンスであり,現代資本主義分析のための新しい視座を提供した注目の論集である。
【目次】
序章 90年代:理論を求める大規模な構造変化
第1章 現在の危機:歴史的パースペクティブ
――フランス資本主義の長期分析に基づく考察――
1 危機の理論と歴史――プロブレマティークの粗描――
2 蓄積体制の性格づけと危機の性質――一つの時代区分――
3 社会的諸関係の組織諸形態、レギュラシオンと危機
4 70年代:資本主義の大危機の発生
5 いくつかの結論
第2章 1929年恐慌と現代の危機
1 危機の発生――1930年以後と1974年以後の比較――
2 激しくない危機、しかし危機脱出のための内生的要因の不在
3 結論
第3章 現在:歴史的分析から明日を考える
1 歴史と経済理論――媒介的諸概念の必要性――
2 国家介入――全体の再編成――
3 テクノロジー――危機の時代のデウス・エクス・マキーナか――
4 賃労働関係の形態変化と再構成
5 新しいニュー・ディール政策
第4章 浅瀬に到達した諸経済
――過去10年間の技術変化と公的介入――
1 栄光の30年間――フォード主義モデル――
2 好循環の成長の終焉――70年代における断絶の確証――
3 技術システムと制度的諸形態――その危機の過程における変容――
4 新しい諸種のレギュラシオンの輪郭――第一次的検討――
5 経済的諸関係の規制解除から再-制度化へ
訳者解説 危機の経済学
――レギュラシオン派のプロブレマティーク――
1 批判から創造へ
2 レギュラシオン・アプローチ
3 レギュラシオン諸様式
4 フォード主義とその危機
5 ポスト・フォーディズムと日本モデル
内容説明
本書は、経済と経済学の危機が叫ばれている今日、経済学再生の旗手として登場したレギュラシオン派の中心人物R.ボワイエの研究活動のエッセンスであり、現代資本主義分析のための新しい視座を提供した注目の論集である。巻末に、レギュラシオン入門ともいうべき詳細な訳者解説を付した。
目次
序章 90年代―理論を求める大規模な構造変化
第1章 現在の危機―歴史的パースペクティブ フランス資本主義の長期分析に基づく考察
第2章 1929年恐慌と現代の危機
第3章 現在―歴史的分析から明日を考える
第4章 浅瀬に到達した諸経済―過去10年間の技術変化と公的介入
危機の経済学―レギュラシオン派のプロブレマティーク