出版社内容情報
【内容】
19世紀末から第一次大戦前の先進4ケ国の通貨構成,金融制度および金融政策の発展とその特色を,各国産業・経済構造の相違を浮き彫りにしつつ解明。初の比較金融史の試み。
【目次】
序章 第一次大戦前先進工業国の通貨と金融
1 英国の通貨と金融
第一章 第一次大戦前英国の通貨と金融
一 英国の通貨供給
二 英国の銀行組織と金融市場
三 国際金本位制とロンドン金融市場
第二章 英系海外銀行のロンドン業務
一 香港上海銀行の発展
二 業務分析――負債
三 業務分析――資産
2 ドイツの通貨と金融
第三章 第一次大戦前ドイツの通貨と金融
一 通貨制度と通貨構造
二 ベルリン大銀行の発展とその業態
三 ドイツの通貨と金融の構造的危機
第四章 ドイツの銀行の証券信用業務
一 ルポール・ロンバート貸付の機能
二 ルポール・ロンバート貸付の意義
三 ルポール・ロンバート貸付の金融市場における位置
3 フランスの通貨と金融
第五章 第一次大戦前フランスの通貨と金融
一 第一次大戦前におけるフランス経済
二 フランスの通貨構成
三 フランス銀行
四 民間銀行
五 銀行集中と資本輸出
第六章 預金銀行の発展とその業務
一 フランス型預金銀行における預金の役割と与信業務
二 フランス型預金銀行の「非正則業務」
三 三大預金銀行の対外業務と外国支店
第七章 地方銀行の発展とその実態
一 預金銀行と地方銀行の業態の差
二 地方銀行とフランス銀行――ナンシーとグルノーブル
三 フランス銀行と信用手形
第八章 大恐慌期フランスの通貨ドクトリン
一 フランスへの金ラッシュと英米仏中央銀行間協議
二 英仏「金会議」
三 「金会議」その後
4 米国の通貨と金融
第九章 第一次大戦前米国の通貨と金融
一 貨幣制度と通貨構造
二 国法銀行制度と金融構造
三 ニューヨーク金融市場と一九〇七年恐慌
第十章 米国における資本市場の発展
一 産業証券の台頭
二 金融機関と資本市場
三 過大資本化と資本市場
終章 比較金融史の方法
注/参考文献
内容説明
本書は、19世紀末~第一次大戦前の先進四カ国の通貨構成、金融制度および金融政策の発展とその特色を、各国産業・経済構造の相違を浮き彫りにしつつつ解明した、初めての比較金融史の試みである。国際金本位制下における世界景気循環の動態を分析するための理論的手がかりを与える共同研究。
目次
序章 第一次戦前先進工業国の通貨と金融
1 英国の通貨と金融(第一次大戦前英国の通貨と金融;英系海外銀行のロンドン業務)
2 ドイツの通貨と金融(第一次大戦前ドイツの通貨と金融;ドイツの銀行の証券信用業務)
3 フランスの通貨と金融(第一次大戦前フランスの通貨と金融;預金銀行の発展とその業務;地方銀行の発展とその実態;大恐慌期フランスの通貨ドクトリン)
4 米国の通貨と金融(第一次大戦前米国の通貨と金融;米国における資本市場の発展)
終章 比較金融史の方法
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