出版社内容情報
【内容】
従来,個々別々に集結されてきた金本位制度の理論的分析および実証的分析歴史と政策の両分野の研究業績を統合することにより,金融制度の一般の基本的な分析視角を提供する。
【目次】
序章 金融論の「知的貿易の利益」を目指して
第1部 金本位制度の理論
第1章 貿易収支の調整理論
古典派貿易収支調整理論:「物価・正貨流出入機構」
ケインズ派の貿易収支調整理論:外国貿易乗数理論
第2章 資本収支の調整理論
国際金融理論の発展:貿易収支から資本収支へ
国際資本移動・国際収支・国民所得勘定
国際資本移動の理論
国際資本移動の異時点間分析
第3章 総合国際収支の調整理論
「国際収支のマネタリー・アプローチ」の特徴
マクロスキー=ゼッカー・モデルの「総合市場仮定」
「国際収支のマネタリー・アプローチ」:貨幣的理論
第4章 金本位制度の長期理論
バーロウの金本位制モデル
バーロウ・モデルの価格安定性
その他の商品本位制度
第2部 金本位制度の歴史・政策
第5章 金本位制度の理論の現実妥当性
金本位制度の「古典派モデル」と経験的事実
イギリスの国際収支と所得分析
「所得調整モデル」
第6章 イギリスの金融制度と金融構造の変化
イギリス金融市場の発展:産業革命の金融的条件
銀行合同
19世紀後半期の金融構造と金融政策
第7章 「イギリス金融正統説」確立
「イギリス金融正統説」の確立過程
「イギリス金融正統説」前後の金融制度
第8章 イングランド銀行政策と「金措置」
『カンリフ委員会報告書』とイングランド銀行政策
「金措置」と公定歩合操作
第9章 金本位制度のゲームのルール
「金本位制度のゲームのルール」の起源
「金本位制度のゲームのルール」の定義
イングランド銀行政策と「ゲームのルール」
第10章 金本位制度反対論と体内外均衡
経済不況(デフレーション)に対する2つの批判
アトウッドの金本位制度反対論
結章 金本位制度観の変遷
紙幣インフレと金属本位制度
金本位制度への批判
ブレトン・ウッズ体制の成立と崩壊
金本位制度復位の努力と展望
参考文献
目次
序章 金融論の「知的貿易の利益」を目指して
第1部 金本位制度の理論(貿易収支の調整理論;資本収支の調整理論;総合国際収支の調整理論;金本位制度の長期理論)
第2部 金本位制度の歴史・政策(金本位制度の理論の現実妥当性;イギリスの金融制度と金融構造の変化;「イギリス金融正統説」の確立;イングランド銀行政策と「金措置」;金本位制度のゲームのルール;金本位制度反対論と対内外均衡;金本位制度観の変遷)