出版社内容情報
【内容】
イギリス自由主義史上のトマス・ヒル・グリーンの新しい位置づけと評価を試みる。河合栄治郎の研究を内在的に批判し、欧米の研究を渉猟しつつ思想と歴史の交錯を活写する。
【目次】
序章 トマス・ヒル・グリーン研究の新視点
一 自由主義史上の位置付け
二 市民的人間(citizenship)論
三 知識人政治の季節
第一章 グリーンと自由主義
-解釈史をめぐって-
一 グリーン像の動揺
二 新(ニュー)自由主義
三 再(ネオ)自由主義
第二章 河合栄治郎の自由主義史段階論
一 河合栄治郎の遺産
二 河合の自由主義史段階論
三 河合、ダイシー段階論の問題点
四 イギリス社会主義観
第三章 イギリス理想主義時代
-一八八〇年代~一九一〇年代-
一 はしがき
二 河合栄治郎の「理想主義時代」
三 理想主義学派と哲学界・オクスフォード大学
第四章 グリーンと自由党
一 はしがき
二 ブライト派急進主義、アメリカ南北戦争
三 教育問題と国教会廃格問題
四 禁酒運動とアイルランド土地法
第五章 <全国自由党連合>一八九一年ニューカッスル網領
一 解釈史
二 ニューカッスル網領
三 ジョン・モーリー
四 シドニー・ウェッブの浸透作戦
五 グラッドストンの是認
第六章 グリーンにおける自由放任と国家干渉
一 グリーン像の修正
二 マンチェスター学派グリーン
三 「自由党立法と契約の自由」(一八八一年)
四 グラッドストン自由主義とグリーン
五 社会奉仕国家の形成とグリーン
目次
序章 トマス・ヒル・グリーン研究の新視点
第1章 グリーンと自由主義―解釈史をめぐって
第2章 河合栄治郎の自由主義史段階論
第3章 イギリス理想主義時代―1880年代~1910年代
第4章 グリーンと自由党
第5章 「全国自由党連合」1891年ニューカッスル綱領
第6章 グリーンにおける自由放任と国家干渉
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