イギリス自由主義史研究―T・H・グリーンと知識人政治の季節

イギリス自由主義史研究―T・H・グリーンと知識人政治の季節

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  • サイズ A5判/ページ数 309p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784623020614
  • NDC分類 311.233
  • Cコード C3022

出版社内容情報

【内容】
イギリス自由主義史上のトマス・ヒル・グリーンの新しい位置づけと評価を試みる。河合栄治郎の研究を内在的に批判し、欧米の研究を渉猟しつつ思想と歴史の交錯を活写する。

【目次】
序章 トマス・ヒル・グリーン研究の新視点
一 自由主義史上の位置付け
二 市民的人間(citizenship)論
三 知識人政治の季節
第一章 グリーンと自由主義
-解釈史をめぐって-
一 グリーン像の動揺
二 新(ニュー)自由主義
三 再(ネオ)自由主義
第二章 河合栄治郎の自由主義史段階論
一 河合栄治郎の遺産
二 河合の自由主義史段階論
三 河合、ダイシー段階論の問題点
四 イギリス社会主義観
第三章 イギリス理想主義時代
-一八八〇年代~一九一〇年代-
一 はしがき
二 河合栄治郎の「理想主義時代」
三 理想主義学派と哲学界・オクスフォード大学
第四章 グリーンと自由党
一 はしがき
二 ブライト派急進主義、アメリカ南北戦争
三 教育問題と国教会廃格問題
四 禁酒運動とアイルランド土地法
第五章 <全国自由党連合>一八九一年ニューカッスル網領
一 解釈史
二 ニューカッスル網領
三 ジョン・モーリー
四 シドニー・ウェッブの浸透作戦
五 グラッドストンの是認
第六章 グリーンにおける自由放任と国家干渉
一 グリーン像の修正
二 マンチェスター学派グリーン
三 「自由党立法と契約の自由」(一八八一年)
四 グラッドストン自由主義とグリーン
五 社会奉仕国家の形成とグリーン

目次

序章 トマス・ヒル・グリーン研究の新視点
第1章 グリーンと自由主義―解釈史をめぐって
第2章 河合栄治郎の自由主義史段階論
第3章 イギリス理想主義時代―1880年代~1910年代
第4章 グリーンと自由党
第5章 「全国自由党連合」1891年ニューカッスル綱領
第6章 グリーンにおける自由放任と国家干渉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

7
自由放任の自由主義から福祉国家の自由主義への転換の思想家はグリーン。自分はそう習って、大学院の必読文献リストにも名が挙がってる。だが、どういうわけか先生方も含めて誰もこれを読んでる様子がない。不思議だったんだが、自分も読まずに済ましてなんの支障もなかった。本書などを読むと、どうやら六十年代に見直しが進んで、ヘーゲル的集団主義よりはブライト的急進自由主義者という側面が評価されるようになったが、それゆえに理論的には過渡的、中途半端なものとされたらしい。日本では邦訳もほとんどなくて、河合栄治郎説が支配的らしい。2025/01/08

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