内容説明
人間はすぐれて社会的動物である。しかし、発達心理学では個体発達の記述によって人の成長をとらえようとしてきた。本書は、母あるいは養育者との「あいだ」に発生し、生成していくコミュニケーションをテーマに10篇の先駆的論文を集録。
目次
第1章 活動から身振りへの移行
第2章 母親から物を取ることの学習
第3章 早期乳児期における母子間のコミュニケーションと協応―第1次相互主体性について
第4章 第2次相互主体性の成り立ち
第5章 コミュニケーション研究へのアプローチ
第6章 子どもと養育者のあいだの共通理解の発達
第7章 貧弱なデータに肉付けする―発達途上のコミュニケーションにおける母親の役割
第8章 乳児期における社会的相互作用構造の記述
第9章 乳児の呼応性と文化習得
第10章 言葉、文脈、模倣
第11章 初期母子関係における間主観性の領域