内容説明
本書では、まず流通の基本をなす現代日本の小売業を展望し、さまざまな問題点をもつ食管制度、地方中小零細商業,小売商業調整制度を解明し、その矛盾解決の一方法でもある「産直」に及び、流通と重要なかかわりをもつ金融、保険を検討したうえで、今日の問題である貿易摩擦、その対応としてのカウンタートレードと国際流通に眼をうつし、最後に非関税障壁として国際的な批判をあびているわが国流通政策の現状とあるべき姿を模索することとした。
目次
1 1980年代日本の小売業
2 零細小売商業の存立構造
3 戦後中小商業問題の展開
4 食管制と米流通システム
5 青果物の市場外流通と「産直」
6 現代流通と損害保険
7 六大総合商社の金融活動
8 国際分業の新展開と経済摩擦
9 発展途上国とカウンタートレード
10 流通政策の課題
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