出版社内容情報
【内容】
日米 EC 諸国との経済関連が深まるなかで,東南アジア諸国の農業・農村・農民の状態がどのように変化してきて,どんな諸問題に直面しているかを明らかにし,今後の展望を資料にもとづいてあらわした力作。
【目次】
内容説明
東南アジア諸国の経済は、最近の20年間に顕著な発展をとげた。いうまでもなく、アメリカや日本さらにはEC諸国など先進資本主義諸国との経済関係がつよまるなかでの経済発展である。その過程で、これら諸国における農業・農村・農民の状態がどのように変化していき、どんな諸問題に直面しているか、を明らかにすることがここでの課題である。
目次
東南アジア農業経済についての研究課題
ASEAN諸国の経済成長と矛盾の拡大
一次産品価格下落をめぐる問題
ASEAN諸国の農業・農民問題
ASEANの食糧・農産物の生産と貿易
タイ農業の構造変化
タイの米政策と世界の米市場
「農業開発援助」の実態とその問題点―タイにおけるトウモロコシ生産の場合
フィリピンの経済発展と外資導入
アグリビジネス多国籍企業とフィリピン農業
資本主義的経済発展とマレーシア農業
マレーシアのゴム・プランテーション労働者―とくに婦人労働者の状態
1985~86年のシンガポール経済
日本資本主義のASEAN進出
食糧・農漁業問題におけるアジアと日本