出版社内容情報
【内容】
ヴィンデルバントの名著『哲学史教本』の精神を生かし、哲学史を問題史的にたどることによって、「哲学すること」を目指すユニークな概説書。各部に通史的「概観」、巻末には哲学史年表と索引を付している。
【目次】
I 古代・中世の哲学
第1章 ギリシア哲学
第2章 中世哲学
II 近代の哲学
第3章 近代哲学の胎動
第4章 カント哲学
第5章 ドイツ観念論
III 現代の哲学
第6章 現象学と実存哲学
第7章 現代フランス哲学
第8章 マルクス主義哲学
第9章 プラグマティズム
第10章 科学哲学と分析哲学
シンポジウム 二十一世紀の哲学を考える
内容説明
本書は、ヴィンデルバントの名著『哲学史教本』の精神を生かし、哲学史を問題史的にたどることによって、「哲学すること」をめざしたユニークな概説書である。全体の流れの理解を助けるために各部に通史的「概観」を付し、各章末には、時代から時代への推移ないしは補説を「余論」として加え、巻末には哲学史年表と索引を付けて読者の便宜をはかっている。
目次
1 古代・中世の哲学(ギリシア哲学;中世哲学)
2 近代の哲学(近代哲学の胎動;カント哲学;ドイツ観念論)
3 現代の哲学(現象と実存哲学;現代フランス哲学;マルクス主義哲学;プラグマティズム;科学哲学と分析哲学)
シンポジウム 21世紀の哲学を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
日の光と暁の藍
3
本書の特徴は二つ。一つ目が、網羅性。二つ目が、哲学史の流れを意識した記述方法である。ある程度哲学史に知識がある者からすると、本書は物足りない点があるようだが、哲学史にほぼ知識のない私のような者が一冊目に読む本としては、本書はなかなかな網羅性があると思った。時代の網羅性(ギリシア哲学から中世哲学、近代哲学、現代哲学まで)と、人物の網羅性。近代哲学以降の哲学史に力を入れて論じられている印象。各部の最初の概観、各章最後の余論が、各部各章の理解の助けになる。哲学史年表、人名索引、事項索引付き。2014/05/31
あ
1
ところどころ記述が明快さを欠いているが、問題史的な流れに対する配慮が効いており、割と良くまとまっている気がする。分析哲学はラッセルで行き止まり。2023/06/19
Ver.Litera
0
哲学史の流れを重視した本。個々の哲学者が、それまでどういった哲学的問題の観点から、新たな思索=試作をしていったのかを解説。ラストは科学哲学と分析哲学。デリダやドゥルーズについてはほとんど触れず。これに関しては『構造と力』を読めばいいです。ホワイトヘッドをこれからの哲学で重要だと予測してますが('87)2011年現在の日本の哲学状況は大分細分化されてタコ壷の様相を呈していますね…。2011/03/22