おしゃべりな脳の研究 新装版 - 内言・聴声・対話的思考

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  • サイズ 46判
  • 商品コード 9784622099000
  • Cコード C0040

出版社内容情報

あなたの頭の中の声は、どんなスピードで語りますか? 脳内の語りをつねに使って思考しているのに、私たちはこんな素朴な問いにさえ答えられない。本書は、内なる声(内言)や聴声(幻聴)の本質を探り、それらと思考や意識との関係を捉えなおす試みだ。
読めば、内言や聴声の経験の想像を超える多様さに、まず驚かされる。脳内の「声」は当人の声に似ているか、完全な文章で語るかといった一般的性質はもちろん、スポーツ選手のセルフトーク、ろう者の場合、小説家が登場人物の台詞を綴る場合、黙読、fMRIで捉えた特徴など、内言や聴声があらゆる方向から調べられている。「声」の経験の圧倒的な多様性の前では、日常的に感覚している脳内の語りと、「病的」とされてきた聴声の間の線引きも色褪せはじめる。
「多くの人の内言には、ほかの声が満ちあふれているのである。」「私たちは聴声経験の聴覚的性質にこだわるのをやめて、見過ごされてきた事実に目を向けるべきである。まず、声は交流できる存在だということ。」これらは、「対話的思考」と呼ぶべき本性への手がかりであると著者は言う。ピアジェ、ヴィゴツキーといった偉大な心理学者たちも、内言や聴声を意識の本性についての大きな手がかりとした。読み進めるほどに心を奪われる、ユニークな探究の書。


【目次】

第一章 不思議なチーズ――内なる声と思考の関係
第二章 ガス灯をつける――内観という方法
第三章 おしゃべりな器官の内側――自分の異なる部分どうしが会話する
第四章 ふたつの車――子どもの私的発話と内言の発達
第五章 思考の博物学――内言の種類、外言との関連
第六章 ページ上の声――黙読について
第七章 私の合唱――対話的思考と創造性
第八章 私ではない――聴声の経験
第九章 さまざまな声――聴声経験と内言の多様性に注目する
第十章 鳩の声――古代・中世の聴声
第十一章 自らの声を聴く脳――言語性幻聴の神経科学
第十二章 おしゃべりなミューズ――作家が聴く声について
第十三章 過去からのメッセージ――トラウマ的記憶と聴声
第十四章 しゃべらない声――非聴覚的・非言語的な経験
第十五章 自分自身と会話する――「声」の重要性の探究

謝辞
原注
索引

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