出版社内容情報
4歳の愛娘と愛妻があいつぎ悪性の脳腫瘍に。苦悶する生物学者を救ったのは「科学の力」だった――当事者がつづる喪失と再生の記録。
「わたしたちみなの宿す星屑に心を奪われたのは、もう何十年もまえのことだ……人間は外宇宙に由来する無数の原子にすぎない。それが一時的にひとつに集まり、動きまわったり、なにかを感じたり、ものを見たり、恋に落ちたりする。やがてその原子が散りぢりになって、しばしのあいだ新しいチームに加わり、いずれまた別のチームをつくる。その考えかたに、わたしは憂鬱とはほど遠い、深い慰めを感じた」(プロローグより)
米コロラド州に暮らす生物学者アラン・タウンゼンド博士の一家は、2つの信じがたい診断を受け取る。4歳の愛娘ニーヴァと研究仲間である愛妻のダイアナに、命にかかわる悪性の脳腫瘍があいついで見つかったのだ。娘が難手術に臨む一方、果敢に闘病を続ける妻の病状は次第に悪化し――。
愛する家族が病にさいなまれる姿に心乱れるアラン。だが、生涯を捧げてきた科学が、動かしがたい過酷な現実と折りあう助けとなった。妻の死により人生のどん底に沈んだかれは、科学の助けを借りて、生きる意味を次第に見出していく。当事者である生物学者がつづる喪失と再生の記録。
【目次】
プロローグ / 第1章 / 第2章 / 第3章 / 第4章 / 第5章 / 第6章 / 第7章 / 第8章 / 第9章 / 第10章 / 第11章 / 第12章 / 第13章 / 第14章 / 第15章 / 第16章 / 第17章 / 第18章 / 第19章
謝辞
訳者あとがき



