国際政治における嘘と曖昧性

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国際政治における嘘と曖昧性

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622098508
  • NDC分類 319
  • Cコード C1031

出版社内容情報

互いの言っていることが真実かどうか、究極的には分からないにもかかわらず、なぜコミュニケーションが成立するのか――
本書は、認知心理学の観点から国際関係およびインテリジェンス活動をめぐる先駆的研究を行なってきた著者のデビュー作であり、その数年後に刊行された主著『国際政治における認知と誤認知』と一セットで読まれるべき書である。
本書の特徴は「シグナル」と「インデックス」という二つの概念装置を用いて、第二次世界大戦、ベルリン危機やキューバ・ミサイル危機、当時の渦中のベトナム戦争などについて、外交を中心に政策決定者の言語・身振りなどのロジックを分析していること、しかも、ケーススタディを限定して理論構築を優先し、多角的に描いているので、論旨が明快で理解しやすい。
さらに第8章「核戦略と〈偶然要素にゆだねられた威迫〉」では、本書の基本的考え方が核の時代で通用する点とそうではない点に注意を喚起していて、その「(核)抑止論」は、現在もなお注目すべきであろう。


【目次】

第一章 イントロダクション――高いコストを払わずに他国を動かすには、どうすればよいだろうか?

第二章 シグナルとインデックス――定義と実例
シグナル――定義と実例
インデックス――定義と実例
  インデックスとなりうる情報(1)――?にしては重大すぎる行為
  インデックスとなりうる情報(2)――特定の事件を引き起こすような出来事
  インデックスとなりうる情報(3)――全体を予測させるような少数サンプル
  インデックスとなりうる情報(4)――指導者の個人的特性
  インデックスとなりうる情報(5)――国内事情
  インデックスとなりうる情報(6)――特殊な状況における、一部のステートメント
  インデックスとなりうる情報(7)――国力分布を実際に変えてしまう言動

第三章 「固い証拠」と思われているものを動かす――インデックスの人為操作
インデックスは恣意的に操作される
  準備行動をインデックスに見せかける
インデックスが人為操作できると分かったとき、何が起きるか
  人為操作の多重サイクル化は考慮しなくてよい
  インデックスをシグナルに変換する
  インデックスの人為操作が露呈したとき、何が起きるか
人為操作できないインデックス

第四章 ?つきは制約される――シグナルと評判
〈?つき〉を制約しているのは何か?
  道徳
  国際システムの安定に対する、各国共通の利益
  予言の自己成就
  国内事情
  シグナル評判
  「?をついた」と言われないためにはどうするか
  「?つき」と思われることのメリット
〈?をつく〉ことへのインセンティブは何か?
  危機に際してシグナルは特に信用されにくい
   それでもシグナルが信用された事例――1945年の日本政府とバーンズ回答
信憑性の「地盤沈下」
同盟を結ぶ

第五章 外交辞令の曖昧性には効用がある
外交辞令は何のために発達したのか?――コード化による心証防御
曖昧性の添加によって交渉はまとまりやすくなる
曖昧性を添加することの副作用
どうすれば曖昧性を創出できるか

第六章 シグナルは慣習であり、作為的に変更できる――カップリングとデカップリング
シグナルとは慣習である
カップリングとデカップリングを定義する
  あらゆるシグナルが対等というわけではない
  合意によってシグナルを解消する――多方向的デカップリング
  一方向的デカップリング
   デカップリングによってコミットメントを破棄する
カップリングによってシグナルを創りだし、遡及的に相手国を拘束する

第七章 インデックスの解釈を変更させる
相手のインデックス解釈をどうやって動かすか
  カップリング/デカップリン

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